「心と身体と暮らしをより上質なものに」をテーマに宝探しをしたい 表千家茶道講師、アーユルヴェーダ料理講師 みずかみまゆこ | 「なりたい・したい」を「できる」に変える 次世代リーダーズのための :ゆめかなう

「心と身体と暮らしをより上質なものに」をテーマに宝探しをしたい 表千家茶道講師、アーユルヴェーダ料理講師 みずかみまゆこ

神奈川県出身、夫と3人の子の5人家族。表千家茶道講師およびアーユルヴェーダ料理研究家として、東京都世田谷区下北沢にて表千家茶道教室「茶瞳庵(ちゃとうあん)」、いのちが目覚めるアーユルヴェーダ料理教室「COCOON」を主宰。茶道は自宅でのお稽古のみならず、企業研修としてのマインドフルネス茶道、ビジネスパーソン向けの夜の茶会、子ども茶道など、多彩な方面、手段でその世界を紹介している。また、2016年より植物療法ジェモセラピー講師として、カウンセリングなども開始。自然と調和し、より上質な暮らしをテーマとした活動を行っている。

健康・幸福のヒントが詰まった「茶道」や「アーユルヴェーダ」で世界に貢献したい!!

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

子どもを持つ主婦として家族のために自分がずっと勉強してきた茶道やアーユルヴェーダの料理といった知識をアウトプットし、世界をより良くするための貢献ができたらいいなと思い、今の活動を行っています。
茶道、アーユルヴェーダ、植物療法…、それぞれ別のものに思われるかもしれませんが、いずれも「自然との調和を大切にし、五感を目覚めさせる」「自分自身の心と身体に向き合い、内の静寂を感じつつ他者と調和する」といった世界観を持っており、考え方や思想などにおいて共通点があるんです。茶道のベースとなる禅宗、アーユルヴェーダの古代哲学にも、現代にも通用する「健やかで幸福に生きよう」というヒントがあふれています。「心と身体と暮らしをより上質なものに」「いのちを磨いて幸福を拡大していく」をテーマに、皆さんと一緒に人生の宝探しをしたいと思っております。

「茶道」と「アーユルヴェーダ」、水上さんが感じたそれぞれの魅力

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

茶道は大学時代に友人に誘われて入門しました。表千家の短期講習会で家元のお稽古に参加し、それがきっかけで一気に茶道が好きになりました。就職活動中や就職してからも忙しい合間を縫って稽古に通っていたのですが、茶室で集中すると感情が消えていくというか、スーッと空っぽになっていく感覚がすごく気持ち良かったんです。
アーユルヴェーダに関しては、結婚、出産、子育てをする中で、食に強い関心を持つようになり、マクロビオティックを学んだ後に出会いました。アーユルヴェーダでは「何を食べるか」ではなく、どんな体質の人が、どんな時に、どんな風に食べるかを大切にしているんです。オーガニックで身体によいものでも、食べる時の環境が不快なものだと身体の不純物になるというほど(笑)。食材の栄養分や成分、使われている農薬がどうであるかだけにこだわるのではなく、すべてが繋がって切り離されていない考え方に惚れ込んでいったんですね。
「私にできることで、よりよい社会を考えていきたい」という思いが、独立起業して茶道や料理教室を開業するきっかけにもなりました。

苦しかった時の支えが「茶道」と「アーユルヴェーダ」だった

「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?

私自身、38歳頃から数年間に渡って心身のバランスを崩すなど、苦しい時期がありました。その中で常にそばにあり、支えとなったのが「茶道」と「アーユルヴェーダ」です。
その経験から「茶道やアーユルヴェーダの世界観で誰かの支えになれれば…。心を磨くことが幸福を拡大する知恵になると伝えられたら・・・。」という思いでいます。独立起業して茶道教室とアーユルヴェーダ料理教室を開業しました。
心と身体の声に素直に従う、そういった思いに共感してくださる仲間が増え、またその方のご家族やまわりに伝わっていく景色を垣間みたときに、幸せを感じます。そのつながりを繭の糸のように紡いでいきたい、と思っています。

茶と食を通じて、多くの人に五感が蘇る体験をしてもらいたい

今後の目標を教えてください。

日本は、インドや中国、ヨーロッパなどの文化・知恵を吸収しながら独自の文化を築いてきた国。アーユルヴェーダを学んでみると、日本にも古来からある教えや茶道にも通ずるものが多くあって驚きます。また茶道は、禅語や季節の花、あらゆる伝統工芸品に触れながら、大切な人と一献を共にするものです。
今後は、アーユルヴェーダの知恵を茶道の懐石料理に融合させるなど、茶と食によっていのちが目覚めるような体験をできるだけ多くの人にしていただきたいと考えています。
舌、目、音、触感などの感覚が蘇っていくことは、生き物として健やかで幸せだと信じています。茶道や食が、自分で感じる気持ち良さを蘇らせていくきっかけとなり、皆さんが幸せになるお手伝いができればと思っています。単なるお稽古事ではなく、自分自身と向き合って集中力を養い、調和の世界観を学びながら心を磨く、そういう空間を提供したいですね。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

気持ちを込めて大事に作られたごはんの美味しさ、時間をかけて作られた道具の美しさ、さらに使った時の幸福感を知ることはとても重要だと思います。本物を知っていれば原点に戻れますし、知った上でTPOに合わせて簡易で便利なものをチョイスするのはありだと思います。でも、本物を知らないままだといつまでも情報に振り回されるばかり。多くの人に、自分の中の身体が気持ちいい、本物だなという感覚を身に着けて暮らしていただきたいなと思います。

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