きちんと大切に育てられた野菜を提供することで、日本人の心と体の健康を支えたい! サラダボウル専門店ウィズグリーン 武文智洋 | 「なりたい・したい」を「できる」に変える 次世代リーダーズのための :ゆめかなう

きちんと大切に育てられた野菜を提供することで、日本人の心と体の健康を支えたい! サラダボウル専門店ウィズグリーン 武文智洋

サラダボウル専門店「ウィズグリーン」(神楽坂店、マロニエゲート銀座店)を運営するTK Brothers Japan株式会社の代表取締役社長。大学院卒業後、証券会社に入社し、NY勤務を含めトータルで5年間在籍するも、かねてからの目標であった起業を実現させるため、30歳で金融業界を退職。「日本人としてどんな事業ができるのか」を考えながら、様々な事業の手伝い、世界一周などの経験を通じ、「サラダボウル事業」を日本でスタートすることを決意。従来の飲食業界のイメージを変えるようなブランド作りを目標に精力的な活動を続けている。

「食」において一番大切なのは「感謝して食べること」

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

「食」に関してもっとも大事なのは、「感謝して食べること」だと思っているんです。業務上、農業体験などにも行くのですが、そのたびに「農家の方って幸せそうだな」と感じさせられます。というのは、農業は決して楽じゃないけど、“食べること”と“育てること”に毎日向き合っていると、この世でこれ以上に必要なものはないんじゃないか?と思えるぐらい、心が満たされるんですね。
また、「スーパーで買ったトマトよりも、どんなに不格好でも自分で育てたトマトのほうが美味しいと感じる」という経験が誰しもあったりしますよね。そういった経験や思いというのは、栄養学そのものより、人に与える影響が大きいのでは?とも思いますし、食材の裏にある物語がきちんと伝われば、自然と特別なものとして感謝を感じるのではないかと思うんです。どんなものを食べるか、食べているものとどのように向き合っていくかを伝えられる企業でありたいと考えています。

次世代を担う、日本を代表する新しい産業は「食」と「観光」だと思う

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

かつて日本の産業の中で大きな比率を占めていた電機産業や自動車産業が、現在はかなり苦しい状況です。そんな状況を見ていて、日本が世界できちんと認められるためには、新たな産業を作らなければ…という考えが頭の中にあり、さらにNYでの勤務や世界一周などの経験を経て、次の日本を代表する新しい産業というのは「食」と「観光」だろうと感じました。日本の食文化というのは、世界から見た時に圧倒的に日本を代表するものなんですよね。そこに自分自身が携わりたいと強く思いました。
日本の新たな外食ジャンルとして「サラダボウル」を提供することは、とても意義のあることだと考えています。そう思うには3つの理由があって、一つ目は日本の外食産業は重たいものが多いので、ヘルシーなものを提供したいということ。二つ目は、今の日本でぽっかり抜けている食材の背景などを伝えたいという思い。日本の外食では、量や値段、おいしさが主に注目されますが、素材が育った背景などはあまり注目されていません。僕は「食」の中では、食材の背景も大事なところだと思っています。三つ目は、日本の飲食業界というのは学生の就職したくないランキングの上位に入るんですね。そういう業界のイメージを変えたいと思い、この事業を始めました。

ヘルシーでオシャレでありながら、「食」に関するこだわりが秘められている

起業してから2年目を迎え、2店舗目をオープン、と順調に見えますが、これからはどういった展開を考えておられるのでしょうか?

日本の若者の間ではファーストフードが根強い人気を誇っていますが、「サラダボウル」も最初は「カッコイイ」「ヘルシーでオシャレ」といったイメージ重視で、ファッション感覚でいいと思っています。僕はファーストフードを否定する気はまったくありませんし、食べたい時には食べればいいと思います。栄養学などもいろんな説がありますが、きっとファーストフードよりもサラダを食べ続けたほうが、健康的にはいいと思うんですよね。野菜はやはり食物繊維が多いので、お通じなどにも即影響がありますし。最初の選択肢としてはファッション感覚で良いけど、でもその裏側では、栄養学に基づいたメニュー、食べることと育てることを繋げる、といった「食」にとっての大事な意味も隠されているので、さりげなく日本人の健康を支えている、そういった広がりを見せてくれると良いなと思います。

「飲食」の枠を超え、「農業」や「ヘルスケア」などに広がる可能性を秘める事業

今後の目標を教えてください。

「ウィズグリーン」は、「飲食」業界の枠を超え、「農業」や「ヘルスケア」の分野にまで広がりが持てる、大きな可能性のある事業だと思っています。将来的には、日本の文化である「食」を世界に届けられるような企業になることが目標ですが、そのためにまずは店舗数を増やし、きちんと展開していかなければならないと考えています。

最後に、独立起業を応援する「ゆめかなう」をご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

きちんと大切に育てられた野菜を食べることで、人間の体と心の健康が作られると思います。「ウィズグリーン」は、先程述べた「ヘルシーな食事の提供」「食材が持つ物語を伝えたい」「飲食業界のイメージを変えたい」の3つを基本として、日本人の体と心の健康を支えたいという思いを込めて、日々運営していきます!

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