価値ある繋がりと機会を提供し、激流の時代に即した人材・企業・国のグローバル化を促進したい タイガーモブ株式会社 代表取締役 菊地恵理子 | 「なりたい・したい」を「できる」に変える 次世代リーダーズのための :ゆめかなう

価値ある繋がりと機会を提供し、激流の時代に即した人材・企業・国のグローバル化を促進したい タイガーモブ株式会社 代表取締役 菊地恵理子

菊池様

関西学院大学総合政策学部卒。在学中は中国、蘇州大学へ半年間留学し、その後上海外資系5つ星ホテルにて通訳・翻訳・VIP対応として半年間インターンシップを経験。また、韓国~中国~東南アジアをバックパッカーとして、3ヶ月で8カ国を周る一人旅【kikutrip】を実施。 世界中の人々のモットーを集める。新卒で株式会社ジョブウェブへ入社、採用コンサルタントとして営業を担当。2年目で国際事業開発部を起ち上げ海外インターン事業「AJITORA」を始動。約600名の海外送り出し実績を経て、独立。タイガーモブ株式会社を立ち上げる。日本から世界、世界から日本の動きを活性化する為、海外バックパッカー営業等で世界中を飛び周っている。2017年全国商工会議所女性会連合会主催女性起業家大賞スタートアップ部門特別賞受賞者。

激流の時代に即した人材・企業・国のグローバル化を促進し、「次世代リーダーの創出」をしたい

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

大学時代、私は中国に留学・インターンシップをしたのですが、その時、上海万博が開催されているということもあり、とにかく、国・街が成長している感覚を味わいました。世界中から多くの方が上海に来ており、街自体もそれに対応しようと日々変化している、活気、躍動感に包まれていました。久しぶりに日本に帰国すると、平和で安全、綺麗なのは素晴らしいのですが、なんだか落ち着きすぎており、特に電車に乗った時は死んだ魚の目のように疲れ切っている人が多い印象で、純粋に驚きました。

その後人材ベンチャーに入社し、採用支援に関わった際に、“グローバル企業”と“グローバル人材”という定義が曖昧な表現によって多くのミスマッチが生まれていることを知りました。また、同時に大学生の時は「これをやりたい!」と意気込んでいた方々も会社に入社して暫くするとそんなことも忘れて保守的になっていくことが多く、なんとかしたいと思うようになりました。

多くの方と関わる中、若者がもっと自分の強みを発揮していく、「次世代リーダーの創出」をしたいという思いが芽生えました。
次世代リーダーはお金とかキャリア的に活躍しているとかではなく、自分を自分と認めて輝ける場所を見つけて、自分が関わる分野・対象にリーダーシップ(俺がどうにかするんだ)を持つような人たちを輩出することです。そういう人たちが1000人、2000人、そして日本人だけでなく、世界中にいたら、それは100年先も300年先も、そのリーダーシップの火種が続いてるようになる。
コミュニティがあれば、火種は伝播して大きなものになったり継続する。
だからこそ、エネルギー量が爆発するような、そういう集合体のコミュニティを創りたいと思い、「タイガーモブ」をつくりました。

海外で一定期間、実践経験を積む「海外インターンシップ」の機会を提供

その信条のために、具体的にどのようなことをされているのですか?

海外で一定期間、実践経験を積む「海外インターンシップ」の機会を提供しています。具体的には、急成長するアジア新興国を中心に、アフリカや南米等の地域に拠点を置くスタートアップ・ベンチャー企業でのインターンシップを紹介しています。ウェブサイトには現在、世界27カ国、192件の海外インターンシップ情報、そして世界各国での体験談ブログを掲載しています。
何かしたい!という思いは強烈な原体験から来る場合が多いですが、強烈な原体験はアウェイな環境、非日常から生まれるのではないかと思っています。

海外というアウェイな環境で実践経験を積むことで、当たり前が当たり前ではないということを痛感したり、自分の強みや弱みに向き合ったり、周りを巻き込みながらもがき、成果を出すために奮闘する経験を積んでいただきます。
帰国後にはみなさん顔つきが変わって帰ってきています(笑)。

もともとは大学生向けのサービスだったのですが、最近では社会人個人の方からのご応募や、若手人材育成の一環として企業さんも海外インターンを導入してくださっています。人生100年時代のリカレント教育(大人の学び直し)での「大人のインターンシップ」です。

以下が、サービスラインナップです。
・個人様向け海外インターンシップ(学生、社会人)
・法人様向け海外研修
・海外インターン経験者限定コミュニティの運営
・グローバル人材採用支援
また、同時期に海外で挑戦している方々や、帰国後も継続して切磋琢磨できる「海外インターン経験者限定コミュニティ」も運営しており、日々挑戦が挑戦を生みだしています。

上海でのインターシップで経験した原体験

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

冒頭の上海でのインターンシップの経験がきっかけです。上海でのインターンシップはとても良い経験でしたし、あの経験が無ければ今の私はないのでとても感謝しているのですが、①コストが高すぎて挑戦したい人もなかなかできないこと(当時の相場:アジア50万円〜、欧米100万円〜)、②ホテル、旅行、ベビーシッター、ファーム系等、海外インターンシップの選択肢が少ないこと、③新興国での挑戦機会が少ないという3つの課題があり、そこを解決しようと前職の会社で海外事業部を立ち上げました。
最初はなかなかうまくいかず、送り出し人数も月に1,2名でしたが、たくさんの方々のご協力やユーザーさんの口コミにより挑戦する方が右肩上がりで増えていきました。優秀で素直な生きの良い学生さん達が集まり、「これがしたい」、「あれがしたい」と相談を多く受けるようになり、ふと、今自分は本当に覚悟を決めてこの事業をやれているのかと疑問に思うようになりました。そんな時あるイベントで急成長中のベンチャー企業の対談を聞き、もっとスピード感をあげてこの事業を成長させていきたい、旗を立てて自分自身も生き様で語っていきたいと独立の覚悟が決まりました。

いろいろとわからないことだらけで最初は不安でしたが、たくさんの方々のサポート、そして同じく覚悟を決めて事業を共に立ち上げてくれたメンバーのおかげで会社を創業することができました。

何もかも自分たちで創りあげなければならない。当たり前のことなんて何もなく、全てに感謝だなあと思える時

「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?

全てに「ドラマ」があるので、この仕事をやっていて良かったなあと常に思っています(笑)。すごい小さいことかもしれないですが、初めて名刺を渡す時、初めてウェブサイトが出来上がった時、初めて申込書が届いた時、初めて自社オフィスが出来た時など、全てが「初めて」だらけで、その度に皆で感動しています。会社に入れば当たり前にあるものでも、創業したばかりのベンチャーでは全て自分たちで創りあげなければならない。何も当たり前のことなんて無く、全てに感謝だなあと日々思っています。

また、海外インターン中の方がうまくいかずもがき悩んでいたり、その後飛躍的に成長した姿を見るのは至極幸せです。
あとは、社内外関わらず自分が知らないところで何かが始まっていて、これ何だっけ?え!最高じゃん!!となるのが本当に楽しく、変化・進化していくのが嬉しいです。

今後の目標と最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

目標は、ズバリ、一言。
「次世代リーダーの創出」のための機会提供をさらに拡げることです。

「人生でこんなに楽しいことあるんだ!」と思う程、起業してよかったと心から思います。初めてのことばかりでわからないことばかりですが、それもまた醍醐味で日々瞬間瞬間が歴史だなあと感動しています。やってみようかどうかで悩まれているのであればぜひ「えいやっ!!」とアクションし始めてみると良いと思います。そうすれば自分が思っているよりも早いスピードで周りがサポートしてくれます。応援しています!

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