銀行口座を開設するには?
2022/10/15
Q:独立起業して、会社を設立しました。法人名の銀行口座を開設することはできますか?
A:法人を設立し、銀行口座を開設することは可能です。しかし、銀行によっては口座開設を断られる場合があります。また、個人口座と違い、開設に時間がかかる場合があります。
今回は、法人口座をスムーズに開設する方法についてお話ししていきましょう。
<h2>1.法人口座と個人口座の違い
法人口座と個人名義の口座では何が違うのかをまずお話ししておきましょう。
個人名義の口座の場合、基本的には誰でも口座をつくることができます。
一方、法人口座は、法人名義の口座です。
売上げの入金や振込み、自動引き落としなど事業を行う上で必須です。また、インターネットバンキングを利用すれば、会計ソフトと連動でき、会計処理もスムーズに行うことができます。
しかし、法人口座を開設するには、銀行の審査があります。法人口座を利用した犯罪(振り込め詐欺等)を未然に防ぐためなど、審査は厳しく、個人名義の口座のようにすぐには開設できません。
法人口座の開設方法
- 法人を設立
法人設立には、登記が必要です。
法務局にて登記をし、登記事項証明書・印鑑証明書の受領しましょう。
- 法人口座を開設するメインバンクを選択する
法人口座を開設する銀行を選びましょう。ネットバンキングだとキャッシュカードを作れない銀行があります。安易に選ぶのではなく、利用しやすい銀行を選びましょう。
- 口座開設に必要な書類
法人口座を開設する際、主に必要な書類は以下のとおりです。銀行によっては他にも手続きに必要な書類がある場合がありますので、確認するようにしましょう。
- 履歴事項全部証明書
法人登記簿謄本です。登記が完了していれば、法務局で入手することができます。
・法人印鑑証明書
法人登記の際に印鑑届書を提出し、印鑑届出をしていますので、法務局で入手することができます。
・身分証明書
法人の代表取締役の身分証明書です。口座開設を代理人が行う場合は、委任状と代理人の身分証明書も必要になります。
法人口座開設で知っておくべきポイント
3-1.即日口座開設はできない
個人名義の口座は、即日開設できますが、法人口座は銀行の審査があります。
金融機関によって差はありますが、2週間程度かかります。
また、必要に応じて追加の書類の提出を依頼される場合もあり、場合によっては法人口座開設を断られることもあります。
3-2.事業内容を説明できるようにしておく
法人口座開設の際、銀行に事業内容の説明を求められる場合があります。しっかりと説明できるよう準備をしてから出向くようにしましょう。
まとめ
法人口座開設には、個人名義の口座よりも手続きに時間がかかり、審査も必要です。しかし、法人口座開設により、会社の会計手続きや運営がスムーズに行えるようになります。法人を設立したら、できるだけ早く法人口座開設の手続きをするようにしましょう。
監修:まほろば司法書士事務所 友田純平
モットー:人が人生を生きつくすためのサポートを全力で行います
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