税理士の選び方
2022/10/15
Q :独立起業をすると、しなければいけないのが「会計管理」。会計ソフトを利用して自己管理していたけど、会計処理に時間を要して本業に支障が出てきました。税理士さんにお願いしようと思っていますが、どうやって税理士さんを選んだらいいですか?
A:税理士さんは、税務の相談を初め、各種申請、節税の相談など多岐に渡り相談できます。
信頼のできる税理士さんに設立時からお願いするといいでしょう。
では、税理士さんを選ぶ際のポイントについてお話ししていきますね。
税理士の業務
まず、税理士が行う業務について説明しておきましょう。
税理士に依頼できる業務は主に以下の3つです。
・税務代理
・税務書類の作成
・税務相談
上記の業務は税理士資格所有者しか行うことができず、税理士の独占業務です。
それ以外にも
・資金調達支援、融資対策、
・経営アドバイス
・節税アドバイス
・記帳代行
などの多岐に渡って相談、アドバイスなどを依頼することが可能です。
では、何をどのように税理士に依頼したらいいのでしょうか?
次に、税理士の依頼方法について説明していきます。
顧問契約かスポット契約か
税理士の依頼の方法は主に2つです。
1つ目が「顧問契約」。
顧問契約は、継続して税理士と契約を結ぶことです。毎月一定の報酬を支払います。
税理士業務はもちろん、税金や会計に関するアドバイスを受けることができます。
個人で事業を始めたり、法人化すると、どうしても税金や会計の知識と経験が必要となってきます。顧問契約しておくと、税理士に複雑な税務手続きやアドバイスを依頼することができます。
2つ目が「スポット契約」。
スポット契約とは、単発で税理士業務を依頼することです。
必要なときに必要な手続きや相談だけをお願いし、その報酬を支払うというものです。
起業したてで報酬の支払いの負担が大きいという場合は、スポットでお願いするのもいいでしょう。
税理士を選ぶ際のポイント
それでは、どうやって税理士さんを選べばいいのでしょうか?
まず、税理士さんにお願いする際には、必ず事前に一度は面談してから決めるようにしましょう。
税理士さんを選ぶ際に押さえておきべき5つのポイントを紹介します。
- 顧客目線で物事を考えられる人かどうか
節税や経営のアドバイスをする際、いつもクライアント、つまりあなたの立場にたって考えてくれるかどうかを見極めましょう。
- 節税についてしっかり教えてくれるかどうか
税理士さんの中には、節税に積極的な人とそうでない人が存在します。できる限り節税について理解があり、しっかりとアドバイスができる税理士さんを選びましょう。
- 経営に関するアドバイスもできるかどうか
会計処理や税務処理だけでなく、経営に関するアドバイスもしてくれるかどうか、面談の際にも質問をして見極めておきましょう。
- 質問に対してレスポンスが早いかどうか
質問をしてもなかなか回答が来ないと物事が進められないですよね。レスポンスが早いかどうかも重要なチェックポイントです。
- 報酬の価格が明瞭であるかどうか
必ず面談の際には、報酬の確認をしておきましょう。きっちりと価格表を提示してくれたり、質問に対してきちんと回答してくれるかどうかもチェックしておきましょう。
まとめ
税理士さんは、税務の相談、節税の相談など多岐に渡り相談できます。
独立起業前後の慣れないときにこそ、まずは専門家である税理士に頼むといいでしょう。
せっかく税理士さんに依頼をするのですから、信頼のできる人に設立時からお願するようにしましょう。
監修:長井税理士事務所 長井建充 税理士
モットー:「判断基準は善悪で」をモットーに適正な申告・正確な会計処理を心がけています
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