自分の作った料理をきかっけに、「地産地消」をライフスタイルへ! Cucina LIBERA代表 フードクリエイター 亜妃琉 まこと(大越将司)
1989年福岡県生まれ、2009年に学校法人服部学園服部栄養専門学校 調理師本科を卒業。10代の頃よりイタリアンレストラン、フード―テーマパーク、カフェバーなどで調理、接客、運営業務、立ち上げなどに携わる。フードクリエイター「亜妃琉(あひる)まこと」として2013年12月に自身初となるレシピ本を自費出版、2015年に「Cucina LIBERA」を立ち上げる。「地産池消」をテーマのひとつとして掲げ、拠点となる神奈川県の食材を使用し、都内・神奈川県を中心に料理のケータリングサービスや、フードイベントの主催・運営などを行う傍ら、著書の製作・販売、コラムなどの執筆活動も行っている。
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「食」を娯楽として楽しんでもらいつつも「地産地消」の意識を広めていきたい
このお仕事をされる上での信条を教えてください。
最初は“食”に関することが好きで始めた仕事でしたが、活動する中で日本の食料自給率の低さに危機感を感じてきたんです。というのも、僕の実父が自衛官だったこともあり、憲法改正が騒がれた時に戦争を身近に感じ、改めて「戦争はいやだな」という気持ちが強くなっていったんですね。戦争が起きる原因は、やはり資源の利権争い。食料も立派な資源なので、食の業界から自分達ができることはなんだろう?と考えた時に、まずは自給率の向上を目指そうと思いました。
また、自分が作る料理を通じて、テーマのひとつである「地産地消」をライフスタイルに取り入れるきっかけになってくれればとも思っています。国産や地元の食材を選んだりする方が増え、最終的に食の未来が変わっていくことを願っています。
ただ、あくまで「食」というのは娯楽として楽しんでもらうことが一番!「日本の食の未来のために」という大義名分はあえて奥底に秘めて、押し付けがましくならないよう、地道な活動を頑張っていきたいですね。
“食”に関することが大好き!一生飽きないで続けられる仕事!!
このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
「“食”に関することが大好きで一生飽きないで続けられる」という理由で料理の仕事を始め、高校時代のアルバイトを含めて10年以上、飲食業に携わっています。
ケータリング業は、自費出版のレシピ本をきっかけに依頼をいただき、その場で気に入ってくださった方が次々と紹介してくれたりして現在に至ります。どちらかというと、自身からケータリング業務をやろう、として始めたというよりも求められる形で活動してきたという流れですね。その中で、先輩や他のケータリング業者さんにアドバイスをいただきながら、自分のやり方を模索してきました。
いい縁を生み出す場において、自身の料理が幸せの彩りを添える……!
「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?
核家族、一人暮らしが増えている中で、誰かと一緒に食べる楽しさや喜びを提供することができ、それを肌で実感できることです。
例えばお店の場合ですと、デートや友人同士、接待などテーブルごとに来店されたお客様の目的は違いますよね。でもホームパーティやイベントというのは、共通の目的や意識を持った人たちがひとつの場に集まっているので、そこで出会った人同士がビジネスに発展したり、結婚したり、一生の友になったり…ということもあり得る、ご縁をつなぐ場所。ご縁の“えん”と宴の“えん”は同じ。いい宴はいい縁を繋いでくれるし、さらにはお金(円)も生み出します。集まった方たちの欲求を満たす場で、ケータリングが彩りを添えるという点ですごくやりがいを感じていますし、そこで「幸せだな」と感じてくれる方が一人でも多くいたらとても嬉しいですね。
人と触れ合うことの豊かさを感じられる場所をいつか作りたい
今後の目標を教えてください。
自分の中で「暮らし」に寄り添いたいという思いがあります。例えばいつかレストランを開店した際に、週1回ペースで近所のおじいちゃん・おばあちゃんを集めて「みんなでご飯を食べる場」を提供できたらおもしろいなと考えています。お年寄りに話を伺うと、「食べたいものはあるけど、1人分を自分で作るのはおっくう」とよく言われるんです。ですので、食べたいもののリクエストを取って、旬のものを使ったメニューを順番に作ったりしながら、その地域の人たちが集まって食事をすれば、近所付き合いも生まれます。ご近所さん同士が道端で挨拶することが普通になれば、お金ではない部分でもっと暮らしが豊かになると思うんです。
あとはケータリングの延長で、バンやキッチンカーで日本中を回って良い食材を探す「フードキャラバン」などもできたらいいですね。
最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。
独立起業を目指す方に向けては「とにかく好きなことをしてください」の一言に尽きますね。本当に好きなものだと情熱もやる気も湧いてくるし、うまく行っても行かなくても継続できます!
人はそれぞれ自身に与えられた「色」を持っています。それは他人と比べるところではないですし、その色を活かす術を知っていないと簡単に他の色に染められてしまいます。自分自身も「その色が楽しい、おもしろい」と思えるといいんじゃないかなと。
また、好きなことや、やりたいことがわからないという人、学生さんは、興味が湧いたものを片っ端から遊んでみてください。これから先の時代は本当に想像しきれないので、お金にならなくてもいいから、好きなことをまず見つけてほしいと思います。
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