安心して不動産相続をおこなえる時代をつくりたい|株式会社太陽不動産代表取締役 清水弥生
20年近くにわたり現役会社員を経験。(ホテルオークラで営業担当秘書をはじめ、アメリカンエキスプレスを経てイギリス・ケンブリッジに語学留学。帰国後は、米系合弁企業で複数の外国人役員秘書を10年近く行った後、人事部へ異動。採用・社員教育を担当。
その後、父親の事業でもあった不動産会社を自ら立ち上げ、今年で6年目。
現在は、その中でも「相続」に強みを置いています。
所属団体:(公社)東京都宅地建物取引業協会会員・(公社)首都圏不動産公正取引協議会加盟・(一社)家族信託普及協会会員・東京商工会議所会員・NPO法人 相続アドバイザー協議会会員
関連キーワード:不動産、土地家屋調査士、仲介、競売、相続、家族信託、司法書士、宅地建物取引、弁護士、税理士、売買、50歳、独立、起業、外資系、秘書、人事
相続は事前に準備をしっかり行っておくことで、ご本人(被相続人)やご家族の方に安心した日々を過ごしていただけると信じています
このお仕事をされる上での信条を教えてください。
お客様が高齢化していることが一つのきっかけだったと思います。
話の至る所で「相続」「遺言」の言葉が聞かれるようになりました。
ここを避けて通れない、自分がお客様を守って差し上げたい!という気持ちが大きくなり、いろんな方とお会いして必要なネットワークを作ることから、コツコツ始めました。
そして、今は、不動産だけではなくワンストップで相続のすべての相談を承れる会社になりました。
起業するまでは、会社員をしていました。会社を辞めて、イギリス・ケンブリッジに語学留学する位、負けず嫌いで(笑)やってみないと気が済まないタイプだったかもしれません。
会社員生活では、最後に勤務した米系合弁企業が一番強く記憶に残っています。私を成長させてくれた会社だと思っています。「自分の強みを意識する」ことを学び、その「強みを生かしてキャリアチェンジ」が行えて、結果、自信につながったと思います。
私の場合は、複数の外国人役員秘書を10年近く行った後、ITトレーニングを経て人事部へ異動。中途・新卒採用、社員教育等を担当しました。
高齢化が進みこれから増えつつある相続。亡くなってからでないと相続の話が出来ないと思っている方がまだまだ多い気がいたしますが、相続は事前準備が可能です。特に40代、50代の方はご両親の相続のご心配もあるかもしれませんが、ご自身の相続もそろそろ考える時期に来ています。
まだ若いし、持っている資産は自宅の土地、建物だけだし、子供たちは仲が良いから・・と思われていると、そこから相続(争続)が始まる可能性があるのですが、皆さんあまり意識されていないのが現状ではないでしょうか。
財産の中でも特に不動産は時間がかかります。
売買や資産の組み換え、賃貸に出す等、何をするにも不動産の知識と時間を要しますので、早めのご相談をお勧めしております。
また、家族同士の相続の話し合いは、感情が入り混じってなかなか前に進めることが難しいことがあります。これも私たちのような第三者が入ることで話がスムーズに進むことが多くあります。
当社では、弁護士、司法書士、税理士、土地家屋調査士等 「相続チーム」の協働でお客様をサポートしてまいります。相続は事前に準備をしっかり行っておくことで、ご本人(被相続人)やご家族の方に安心した日々を過ごしていただけると信じてサポートをさせていただいております。
不動産は“表面”ではわからないことが多いです。“裏面”を丁寧に粘り強く調べ、お客様にベストなご提案をしていく。つまり、“両面”をあわせてお客様の資産を守り、育てていく。そういう考えを大事に、日々仕事をしております
「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?
わたしのモットーとしては、「気になったことは 今、着手して解決しておかないと後で絶対に後悔する」ということです。それによって「良い結果」が出ればいいですし、仮に悪い結果が出たとしても、この段階でおさまって良かったととらえています。
神奈川県の某所に、土地を所有されているご夫婦がいました。
その土地には思い入れがあるとのことで、10年ほど空き地のままでした。
しかし、お二人も70歳を越えて相続のことを考えておられました。
ご縁があって今年そのご夫婦とお会いしました。ご夫婦は数社の不動産会社に売却を依頼されていましたが、売却できずにいました。
土地を見させていただいた時に、雨水桝が敷地内に2ヶ所あるのに気が付きました。
ご夫婦からヒアリングをすると、隣地の雨水管が越境していてご夫婦の敷地内の雨水桝につながっていることが判明しました。昔のことでご夫婦もすっかり忘れていたことだそうです。また、これまで依頼した不動産会社からこのことについて聞かれたことは無かったそうです。
越境はこの地域ではよくあることだそうですが、越境となると隣地の権利がついたまま売却になりますので、どうしても思ったような値段がつけられません。
角地で陽当たりの良いこの土地をどうにか納得のいく値段で売却して差し上げたいと思いました。そのためにはこの越境を解決しなければなりません。
土地の測量を入れて、測量士から隣地の方の連絡先をもらいました(個人情報になりますので、事前に測量士からご本人に確認を取った上での提供です)
隣地の持ち主に何度も連絡を入れ、ご自宅にも何度もお伺いして、越境を解決するための提案を出しながらの交渉を粘り強く重ねました。
3か月後 ようやく同意書を取り付け、越境を解決することが出来ました。
ご夫婦からは、感謝の言葉を頂きました。また、私のねばりに脱帽とも・・・(^^ゞ
越境した雨水管撤去後の土地が、なぜか嬉しそうに見えました。
相続で悩んでおられたお客様が、ご相談が進むごとに安心されるのでしょうか、笑顔が増えることが嬉しいです。
2つとして同じ内容のご相談はありませんし、難しいケースも多いですが、毎回私も学ぶことが多いです。
もっと気軽に相続のご相談を承れる仕組みを作りたいと思います
今後の目標を教えてください。
まずは、お客様からたくさんお話をお伺いします。被相続人の方だけでなく、遺族となられる方からもできる限りお話をお伺いします。その場で結論をお出しすることは無く、先ず持ち帰らせていただき、相続チーム内で内容を共有して、より良いご提案を出させていただきます。
家族同士、相続について話し合うのはなかなか難しいかもしれません。
でも、亡くなってからでは思いが伝わらないのです。
そんな時 私達が第三者としてお話に入ることで、スムーズに相続の話ができることがあります。悩んでいないでまずはご相談ください。
最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。
私は50歳を過ぎてから起業しました。
「お客様ファースト」の気持ちを大事にしていれば、いくつになっても起業は可能です。私は今の仕事が大好きですので、もっと早く起業すればよかったと今は思っています。
起業前、「経営者は孤独」だと聞いていましたが、まさにそうでしたね!
会社の戦略、資金、将来に向けての方向転換など、何でも自分で決めてきました。
それらに備えて私が行ってきたことは、大きく分けて2つあります。
一つ目は、自分の中で常に新しいアンテナを張っておくこと。これから必要な資格を含め、本を読む、情報収集する、信頼できる人から話を伺うなどです。そのためには人脈作りも大切です。
もう一つは、日々経済の動きを意識することです。私の仕事は、高齢化、空家問題、相続、不動産高騰など、経済を外しては語れません。日本経済新聞は私の愛読書(?)の一つです。
起業して悩むことも多くあるかもしれません。何事も多少はブレてもいいんです。頑張ってください!
関連キーワード:不動産、土地家屋調査士、仲介、競売、相続、家族信託、司法書士、宅地建物取引、弁護士、税理士、売買、50歳、独立、起業、外資系、秘書、人事