スペシャル取材

「ハイパフォーマンス組織」が人も組織も成長させる HPOクリエーション株式会社代表取締役 松井義治 

ブランディング

松井義治(まつい よしはる)
HPOクリエーション株式会社代表取締役。
ノースウェスト・ミズーリ大学(MBA)卒業後、外資系医薬品、一般消費財、IT通信、アパレル企業にてマーケティングマネジメント、及び日本やアジア地域で人事やOE(組織卓越)ディレクターを歴任。現職では、中堅から大手外資系企業を中心に、高業績(ハイパフォーマンス)組織の創造を支援。事業の傍ら、米系大学で教鞭もとる。

業績を伸ばし成長し続ける「ハイパフォーマンス組織」とは?

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

弊社は、企業に対して組織力を高めるための人材・組織開発コンサルティングをしています。数十年以上に渡って業績を伸ばし続けるP&GやGEのように、常に成長し続ける「ハイパフォーマンス組織」を広めることを使命に掲げています。
今、多くの企業が高い業績を維持しようと変革を試みていますが、その7割が失敗に終わっていると言われているんですよ。なぜだかわかりますか? それは、業務内容や制度を変えているだけで、肝心の社員のマインドや行動を変えられていないからです。社員のマインドと行動を引き上げるには、科学的な理論と原則があるのです。私たちは、そのことを伝え、企業が確実に変革を遂げられるようにしたいと思っています。

企業のビジョンと社員の価値観を一つにする

その信条のために、具体的にどのようなことをされているのですか?

企業が変わるには、企業のトップがまず変わることです。社長や経営陣の意識が変われば、部課長を経由して、社員へと行動がスムーズにおろされていきます。コンサルに入ると、初年度で変化が現れます。この時点で喜んで頂けるのですが、これはまだまだ表面だけの変化です。社員の気持ちが動き出したにすぎないので、この大きな動きを定着・強化させるお手伝いをしています。
具体的には、まず社長や経営人に企業の理念・ビジョンを徹底的に明確にしてもらいます。「なぜこの会社を作ったのか」「この会社で何がしたいのか」が自分の言葉で語れないと人の心を動かすことはできないからです。その理念を実現するための基本原則を示しておけば、社員は迷うことなく自分の能力を発揮できます。そしてその際、採用・教育・評価などの人事制度だけでなく、ビジネスプランや業務プロセス、情報マネジメントなどを確実に行う仕組み作りと実行の支援を行っています。企業が目指すものが明確で、社員の価値観と一つになっていれば、自然と企業のパフォ―マンスは伸びるのです。

企業の理念と社員の価値観に不一致があるとすれば、実はそれは社員を採用する時点から起きています。なぜかというと、採用者が自分のものさし(多くの場合、好みと偏見)や、相手の学歴・経歴等で採用・不採用かを決定してしまっているケースが多いからです。そうではなく、企業の理念とその人の価値観が本当にマッチしているかを採用の判断基準にすべきです。そのためには、採用者にもインタビュースキルが求められます。どういう順番で何を聞いたら、効率よくその人の価値観を聞き出させるか。これにはちゃんとロジックがあるんですよ。そういったこともお伝いしています。
さらに、マネジャー側の人材開発能力やマネジメント力が不足していることも問題です。せっかく、価値観の一致した人を採用しても、上司や先輩があるべき価値観を体現していなければ穴が開いた箱に水を入れているようなものになってしまいます。ですから、組織が正しく機能するための仕組みやアプローチ、ツールも提供するのです。

個人が成長を遂げれば、組織も伸びる

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

前職のP&G社で、組織開発と変革に携わったことです。全社研修プログラムの作り直し、リーダーシップ開発のための社内プロジェクトの構築、また、日本やグローバルでの人材開発等にリーダーとして関わりました。人が成長して変わっていく姿を目の当たりにしましたね。そしてその結果、組織が強固になって成長していくのを実感し、本当に楽しかったです。人を生かす組織づくりが、人も組織も成長させることを確信し、この仕事を本業にしようと決意しました。

社会にどんな足跡を残したいのか、考え抜け!

今後の目標や大切にしていることを教えてください。

ビジネスをする上で大切なことは、まずはロジックですよね。例えば、提案には必ずそれを支える理由がないと通りません。しかし同時に、ハートも大切です。人間は感情の生き物なので、感情が動かないと、ついてきてくれませんからね。欧米では3つのHという考えがあります。「Head, Heart, Hand」、つまり「頭、心、技」の3つが揃っているかということです。頭で理解し、ハートで感じているか。そうして人がついてきたとしてもスキルを使ってちゃんと動けているか。全ての人が自身の職務遂行に必要な3つのHを身につけることは大切だと思っています。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

最初の上司に言われた印象的な言葉に「毎年、自分の足跡を残せ」というのがあります。新しいことにチャレンジして、他の人がやっていないことをしてみろ、ということなんすね。皆さんにも、ぜひ一度、自分が死ぬまでに社会にどんな足跡を残したいか考えてみてほしいと思います。そして、その足跡には自分の価値観はどう反映されているのか。こういうことを考え抜くことです。常に考えていれば、それは習慣になり、あなたの言葉や行動となり、あなたの表情となっていきます。完璧な理想像を最初から描くのは難しいでしょうから、現在のたたき台で十分です。走りながら、それをどんどん形にしていってください。人は、夢を持っているリーダーに心を動かされるものですから。


~編集後記~
今回の取材では、組織開発をする上でのイロハについて興味深くお話を伺うことができました。「人を生かす仕組み」が人も組織も成長させる。企業だけでなく、スポーツ、教育などあらゆるチーム・組織づくりに役立つ考え方だと思います。詳しくは下記の書籍も出ていますので、ぜひ一読してください。

松井義治著
『P&Gで学んだ経営戦略としての「儲かる人事」』
https://amzn.to/2WcApFy

   

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