書道を通じて、日本独自の豊かな精神を見つめ直し「調和」と「和の心」を広く伝える 麻墨書家 舟紅 狩野まきみ
日本独自の豊かな精神を見つめ直し、「調和」と「和の心」を広く伝える麻墨書道
このお仕事をされる上での信条を教えてください。
日本人が日本独自の美しい心や豊かな精神を深く見つめ直すきっかけになることを目指し、書道を通じて教育活動や芸術活動などを行っています。
私は「麻墨書家」として麻の墨を使うのですが、それにはもちろん理由があります。麻は日本人が縄文時代から使っていた植物。古代から存在する麻には大きな波動調整の力があり、その墨で書いた作品というのは、世界の負のエネルギーを受け止めて、良い気を運んで場を調整してくれるのです。美術品には、その場の気を整えるという役割もあると思っているので、いろいろな場所に納めた私の作品が「調和」という仕事をしてくれる。こういった芸術活動を通じて国内だけでなく、海外でも多くの国々の方に「和の心」を知ってもらい、その心で世界がつながることを目指しています。
また、墨はその人自身を映す鏡。書道は、集中して気を整え、自分自身と向き合う手段となります。教室では、書道を行うことで、個人の個性を引き出し、コンプレックスをネガティブに捉えず、自身の弱点を認めて成長できるよう、指導を行っております。
幼い頃から触れてきた多種多様な価値観が現在の活動に影響を及ぼす
このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
小学校1年生から書道を始めたのですが、大人になり就職・結婚・出産してからもずっと長く続けてきて、師範の資格を取得しました。「日本おもてなし書院」を立ち上げたのは、友人に頼まれたたことがきっかけですが、教室を始めてから教育の奥深さを知りましたね。また、銀座で画廊を経営していた叔父に連れられ、子どもの頃から世界の国々を訪れる機会に恵まれたのですが、海外の多様な価値観を目の当たりにし、自身の考え方や視野も大きく変わりました。書道の芸術活動は、その叔父の勧めで始めたのですが、そういった経験も私の作品づくりや信念などに影響していると思います。
書道で自分自身と向き合うことでハッピーオーラを身に着け、より魅力的に!
「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?
書道は心の浄化。瞑想しながら、気を整えて自分自身と向き合います。ある時、書道教室に「字が下手だから結婚できない」という生徒さんが通っていらっしゃったんです。その方にとっては「字が下手」ということが大きなコンプレックスで、それが心の大半をしめていたんですね。でも書道を通じて自身と向き合い、自信を持つことができて、めでたくご結婚された、というエピソードがあります。
教室に通ってくださる生徒さんは、ハッピーオーラが出て結婚・妊娠される方が多いように感じます(笑)。特別にそれを主として指導しているわけではないのですが、コンプレックスを認めて克服されることでハッピーオーラが出て魅力的になり、幸せを引き寄せているのではないでしょうか。和の心を知り、個を見つけた方々が、喜びにあふれたお顔を見せてくださると、私も心から幸せを感じます。
いかに自然に寄り添い、調和して書道をやっていくか…が人生のテーマ
今後の目標を教えてください。
私の作品を通じて、場や気根を整えることのお手伝いをすることが芸術活動の目的です。なので今後は、国内外を問わずに展示会や個展の開催を積極的に行っていきたいと考えています。そして教室などの教育部分では、自分の本質を見極め、良いところも悪いところも認めながら自分を磨き、それを外に活かす手段としての書道をより多くの方に広めていきたいと思っています。
最後に、独立起業を応援する「ゆめかなう」をご覧になっている方へのメッセージをお願いします。
書道では、すずり、紙、墨…、すべて自然のものを使っています。しかし今、自然破壊で材料がどんどん減り、道具などが高騰するという状況となっています。やはり人間とは自分も含めて傲慢になりやすいところがあるので、自然と調和して謙虚に生きることが大事だなと改めて感じていますね。自然の上に人間が立つのではなく、自然を喜び同調して生きていく。「自然との調和」「美への精神と感謝の心」が理念であり、人生のテーマです!
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