契約は怖いけど大事なお守り | 「なりたい・したい」を「できる」に変える 次世代リーダーズのための :ゆめかなう

独立起業のレシピ

契約は怖いけど大事なお守り

2018/06/18

おっかない環境

 

弊社「ゆめかなう」に寄せられてくる独立起業にまつわる情報は、サービスへの感謝や期待、激励もあれば、現場でのお悩みや、どろどろした相談も、たまにはある。独立起業の初期段階は、原価を抑えた、コンサル業などから始めるかたも多いとおもいますが、そんななかでも、独立起業家で特に受託(業務委託)をしているひとに多いのが、契約面での、もめごと。

 

昔、20年以上の社長歴のある男性に、「俺は、中小企業とは、とりひきをしない。なぜなら、いろいろ金銭面や契約などで、トラブルがでやすいからだ」と、きっぱりいわれたことがあって、なんて横柄なんだろうと当時は思ったけれど、数年、経営をしてきていると、ああ、そういう意味でいわれてたんだ、なるほどなと思うことにも多々遭遇してきた(もちろん、中小企業に限らず、なんですけどね)。まるで、森の中で、狩りをしてたら、毒蛇やへんてこな生き物に、おそわれたり、獣に化かされるというような感覚だとはなしている社長もいて面白い。

 

 

契約のあれこれ

 

ある、大手企業の受託で、プロジェクトの開始日になっても契約書が出てこないことがあった。これは、よくよく観察していると、何らかの理由で組織が流動的(人が急にやめたり異動)だったり、トラブルが起きているような企業であったり、またまた、急成長で組織体制と機能が追い付いていない(法務部門の業務がまわってない)、もしくは、担当者が決裁をもらいにくいので、契約書をださないという、そういうケースも経験としてあった(とても、微妙ですね)。

 

そして、中小企業では、契約書を意図して結ばないところもあった。これは、明らかに、避けたほうがいいお相手である。業務がかさむが、支払いが回収できなくなるトラブルにつながることも、多々ある。ひどいときは、弁護士沙汰になることも、あるあるだ。案外そういうところは、打ち合わせばかり多くなるケースもあり、相談とか情報提供とかで、時間がとてもかかるお相手だったりもする。
大企業の場合は、決裁を通すために、より具体的な提案がないとすすめないから書いてよっていうお願いや、専門知識がないから教えてよっていう、教育話がミックスされているお願いがあったりもする(が、しかし、企画提案は契約後ですし、教育は別途研修でもいたしますよ、という話ですよね。)

いまでいう、顧客教育(ナーチャリング)で、ウェブサイトに事例集とか会社案内をダウンロードしてもらうような機能づけが、流行っていますが、こういうのも、うまく活用して、労力コスト削減や契約トラブルにまきこまれない知恵も、独立起業での会社にはリソースが潤沢であれば別ですが工夫が必要です。商売は、時間でなくて、「価値」を売ってなんぼですからね。

 

 

自分の身は自分で守るしかない

 

なかなか始めは、仕事をご依頼いただきたいので、契約をあとまわしにしがちな気持ちも、とてもよくわかるが、お互いハッピーに仕事をしていく上では、くどいほどに、最初に契約をとりきめたほうがいいと感じる。仕事をはじめると、利害関係が出るわけなので、仲良しモードではいられないことも多々ある。日本では、下請けという言葉もあるように、発注先が、上でパワーがあり、受注側が、事実下である。「パートナー」として横の関係で扱ってくれる会社など、あまりない。若い担当に、「業者」よばわりをされることもありますよね。
大手のIT系企業では、「パートナー」って言わないと、上司にめちゃめちゃ叱られるっていう企業もあるけれど、世間一般の意識は、まだまだ、「業者(下僕扱い)」なのだと感じます。

 

特に、フリーランスや個人事業主などの「個人」は、法人企業からしたら、下に見られがちなので、受託を続けていくためには、自らが、ブランディングをして、頼まれて仕事を受けていくという、まさに、選ばれるポジション構築と価値アップを、していくことが大事ですね。ゆめかなうでは、価値アップセルフブランディングセミナーも実施していますから、ぜひご参加ください。皆さまの活躍を、応援しています。

 

 

 

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ゆめかなうでは、会社設立からバックオフィス業務(総務・労務・経理・法務・知財など)についても頼れる専門家や現役の独立起業家にご相談いただけます。ゆめかなう事務局があなたのご相談をお伺いし、適切な専門家(税理士、社労士、司法書士、行政書士、弁理士)や、現役の独立起業家にお繋ぎいたします。

 

 

 


 

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