男の起業VS女の起業
2018/06/15
しばらく毎日が面接試験のような日々
めんどくさいことが、ある。「なんで起業したの?」という質問は、毎週どこかで聞くほど、日本では、独立した個人事業主(インディペンデント)や起業家(アントレプレナー)は、まだまだエイリアンのような存在なのか、視線を感じるたびに、アウェイだと感じる。
アメリカでは、労働人口4分の1ほどは、何かの事業をされて企業などと契約取引をして仕事をしているかたらしい。
それに対して、適切なデータがあるわけではないが、日本では、8人にひとりが社長さんだときいたこともある。
「何で(独立起業)?」と言われても、既に会社をつくったり、個人事業主となっている「渦中の人」からしたら、
「それ(独立起業)が自分にあっているから」とか「会社の人間関係にもまれているよりも、なんでもいいけど自分でやってみたかった」という「気持ち」の流れや、「やってみたいことがあった」という計画性の高い話もある。
一方、女性の昔ながらの経営者の話をきけば、「子育てしてて適度な企業への就職先がなかったから自分ではじめた」という、その時代の社会的な労働事情もあったりする。とにかく、様々なのだ。
興味本位か、なにかに、あるいは自身の生き方に疑問を感じて問うているとしても、答えは、聞いたところで、大した肥やしにはならない。
では、なぜに聞くのだろう。それは、自分の可能性という選択肢のひとつになりえるかという他人との比較や確認にほかならないか、
単なる興味本位でしかないのかも(投資先の面接など以外には)しれない。
最近、わたし自身は、お相手が真剣度マックスな独立起業個別相談※のような、対価が発生するもの以外には、
「まぁ、たまたまの流れです」といって、さらりとかわして、不思議な顔をしたままの質問者をあとにする。
無駄にエネルギー放出するよりも、「縁があるひとはなにかでつながるでしょう」とおもって、ミステリアスなまま、その場を去る。
(つめたく感じたら、ごめんなさい!)
※独立起業個別相談・・・ゆめかなうが提供しているサービスのひとつ。URL:https://peatix.com/event/372678/
男性経営者は「モテたい!」が動機
さて出版コンサル会社を経営する男性とはなしていて、ある時お面白い話を聞いた。彼は、20年近く出版系の仕事で取材をすることが多いのであるが、男性の経営者って9割、いや、10割近くが、ずばり、モテたい!っていうのが、独立起業の(経営者になりたい)本音なのだそうだ。「なんのかんのいいこと(素晴らしい世界観とか戦略計画とか)大風呂敷ひろげまくった、素晴らしい話をしたとしても、男性経営者の本音は、居酒屋でぶっちゃけ話をすると、そんなものなんですよね。だからといってそれが悪いわけではないですけど。シンプルなんですよ。面白いでしょ。」と、きっぱり。
はて。そしたら、女性は、なんでしょう。ゆめかなうで独立起業の相談をしている感覚では、たぶん、自己実現や自己重要感を高めるために、つまり、「私の城」をつくるために、立ち上がるひとが多いのかもしれない。実際に、なにか昇進待遇に理不尽なものを感じるとか、セクハラやパワハラに腹をたてて独立起業っていうのは、じつは、あるある(おおやけに言わないだけ)。
また、「投資(おっきな借金)をしてまで、やりたくない」「長くマイペースで続けたい」「会社員のときよりも、よい時間の使い方(短時間メリハリ)をしながら」という声もよく聞く。「女の子の体も微妙だから、生理痛で会社に行くのが大変なので、在宅とかマイペースで仕事できたらいいときもある。でも、昔ながらのオヤジ上司には、(どうせわかってもらえないから)いいたくない。」という話もあったり。
企業でたくましくスキルと経験を積んできた30、40代のお姉さんの中には、「小さくはじめて、大きくしたい」という、堅実なアントレプレナーも多い。
ええと。私の言葉で表現すると、もちろんあくまでも私見なのですが、男は、モテたい!が原動力だとすると、(かっこよく)形からはいって、おおきな資源を動かして、大きな成果をあげていくのが好きな生き物。
女は、細かいことから笑顔でコツコツお客をつかんで紹介ループを回していく、昔ながらの商売人(あきんど)行動が得意な人種であると思う※。
※余談ですが、近年は、大企業からの女性で、上記の男みたいな事業の考え方をする人もいますが、そのうち、ああ、私はやっぱり女の特性生かした戦い方がいいなって気づくひとが多いのも事実です。それが宇宙の真理なのよっていうことなのかなぁ?ってぼんやりおもったりもします。
男性経営者と女性経営者の事業がちがうのは、特性がちがうからあたりまえ。
そろそろ、まとめたい。前述したように、男性というのは、簡単にいうと、オスなので、俺が勝った!というビジネスをこころのどこかでしたいという「プライド欲求」のある生き物なのであり、女は、「自分の城」をつくって、共感勢力をひろげていく。つまり、得意なお口(おしゃべりやコミュニティ)戦略で、ネットワーク構築が戦略が得意な生き物なのかもしれない。大地に根をはり、枝葉を広げていく、まさに、昔ながらの商売の実践ジャー的な戦い方こそ、女性の得意な土俵(ビジネス形態)なのである。だから、いろんな意味で、女性を敵にすると怖いかも((笑))。一つの例として、お料理やコスメにしろ、「インフルエンサーマーケティング」「口コミ」ビジネスなどは、まさに、女性経営者の、発想といい、行動特性といい、得意な土俵ではないでしょうかねえ。
これから強い独立起業経営者は、これだとおもう。
わたし自身、ネットビジネスを主軸にした事業の戦略だてを15年ほどしていて、これから(も)生き残り、拡大する事業の立ち上げかたとしては、まず、こういうステップではないのかなとおもう。シンプルに。
①女性的な行動特性をもって、大地に根を張る(つまり、消費者ひとりひとりを味方にする)立ち上げ方をしつつ
②その基礎工ができてきたら、男性的な行動特性をもって、商品と販促への投資が、大胆にできる闘い方をすること
これが両方できるひとって、結局、おっきな失敗や、事業のピボットをしなくて済むので、なにかうまくいかなくても、成功の途中の仮説検証の途中という感覚です。とはいえ、なかなか、①が実直にできるひとって多くはいません。例えば①の施策として、イベント全国行脚してコツコツ濃いファンを増やし、そのコミュニティをひろげていくのが得意な男性経営者は少ないし、一方、大胆な資金調達や投資に出る女性経営者も少ないのは現状。男性経営者は、②をバーン!と、華々しくプロモーションを先にやってしまいたくなってしまうひとも多いよう。
これって、なんですかね。生き物の特性といってしまって終わりなのか、はたまた、個人の固定観念をはずしたら、いい話なのか。わたしの持論では、成功している事業をみていると、案外、男女の経営ペアやコンビ構成になっている企業は、強いのでないかな?ともおもいます。データとしてどこかにあがっていると面白いのかも。
これからも、この分野の研究をしていきたいと思いますので、有益な情報などございましたら、お気軽にご連絡を。よろしくお願いいたします。
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