「なりたい・したい」を「できる」に変える　ゆめかなう

現在MaxEVでは、ふたつの業務を中心に進めていて、ひとつは中小・ベンチャー企業の経営課題を解決するためのコンサルティングサービス。もうひとつは中小企業に向けたM&AのWEBサービス「Hands-on」の運営ですね。そもそも中小企業のM&Aというのは不透明な部分が多く、経営者をはじめ税理士・会計士でもその知識を持っている方も少ない。「Hands-on」では、お金目当てではなく、買い手と売り手の企業文化を尊重して長く存続・成長することを目的としたマッチングを目指しています。
中小・ベンチャー企業が銀行に依存しながら生きていかなければならない現状に対して、資金調達やM&Aといった「資本戦略」を経営戦略に加えることで、急成長できる企業、救われる企業がたくさんあると思います。自分たちが提供するサービスによって、世界で活躍する企業が多く生まれることを目標に活動していきたいですね。

私の父親が中小企業の経営者だったので、幼い頃から中小企業の苦しさ、厳しさをずっと目の当たりにしてきました。その光景がずっと頭の片隅にあり、独立起業して中小企業やベンチャー企業の役に立ちたいと思っていました。
また、「Hands-on」を立ち上げることになったのは、2015年の大晦日に私の会社に電話で相談依頼をしてきた経営者夫妻の自己破産がきっかけです。彼らは会社を譲ろうにも誰にも取り合ってもらえず、私たちが話を伺った時点ではすでに再建は無理な状態でした。
「あと半年早ければ会社を救えたのに…」「優秀なアドバイザーに出会っていれば一家を路頭に迷わせずに済んだのに…」という、私の中で非常に悔しい思いが残った出来事でした。
資本調達やM&Aは、まだまだ専門的な知識が必要な領域です。中小企業、ベンチャー企業のオーナーが心から信頼できるパートナーと巡り会うことで救われ、企業の成長・再生の手段を増やしたいと強く願っています。

「Hands-on」とは、お金を投資するだけではなく、実際に経営の中に入り、手取り足取りやりながら企業を育てていきましょう、という意味合いの金融・コンサル業界用語です。今は、会社経営に深く関わるサービスというわけではなく、M＆Aと資金調達がメインなのですが、サービス名が意味するように私が相談に乗って、自分が作成した事業計画で経営危機を乗り切ることができたり、それによって従業員の方々が救われたり、サービスやお店などが存続できたりすると、心から良かったと感じ、嬉しく思います。

中小企業の経営者の方にお話を伺っていると、資本調達やM&Aに関しても「海外に出たい」という思いを皆さんすごく持っていらっしゃるんですよね。ですので、今後はグローバル展開は必須、絶対やらないといけないことだなと思っています。

中小企業の経営者にとっての悩みはやはりお金に関することだと思います。でも多くの方は、これまで自分のサービスを売るということに専念してきたはずで、資本調達、会社の売り買いに関して学ぶ機会がなく、わからないのは当たり前。にも関わらず、経営者が自分ひとりで抱え込んでしまい、厳しい状況に立たされてしまっているという方も少なくありません。お金のことは人に相談しづらいかもしれませんが、できるだけ積極的に行動して信用できる専門家を見つけ、早いうちに相談していただきたいと思います。経営者の方が一人でも多く開放され、企業が成長していくことを願っています。