サラリーマン生活を経て、アメリカに語学留学。その後台湾高雄に移住し、2001年6月、台湾人向け日本語スクール「櫻花日語学園」を開校 高山裕史 | 「なりたい・したい」を「できる」に変える 次世代リーダーズのための :ゆめかなう

サラリーマン生活を経て、アメリカに語学留学。その後台湾高雄に移住し、2001年6月、台湾人向け日本語スクール「櫻花日語学園」を開校 高山裕史

愛知県出身。名古屋大学大学院を修了後、4年間のサラリーマン生活を経て、アメリカに語学留学。その後台湾高雄に移住し、2001年6月、台湾人向け日本語スクール「櫻花日語学園」を開校。現在は台北、台南、高雄に3校を構え、合計800名~900名の学生が在籍している。ミッションである「日本とのかかわりの中で、皆様と喜びを共有し、夢を提供する」の考えをもとに、楽しく勉強できる日本語スクールを運営するほか、日本への留学及び日本での就職カウンセリングなど、幅広く業務を展開している。

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

まず台湾に移住して、自分ができることはなにかということを考えました。私の妻が台湾人であり非常にいい日本語教師であったなど経営資源があったことと、周りの競合との関係からこれならやっていけるんじゃないかと思ったことが、この事業を始めたきっかけです。
言葉というコミュニケーションの道具を教えることをサービスとしているのですが、コミュニケーションの本質は、「その人としゃべりりたい」「その人をもっと知りたい」というところだと思います。それがなければ言葉は出てきません。ですので、私を含め、櫻花日語学園で働いている皆が、日本語を教えること、留学や就職のカウンセリングを通じて、学生やお客様が、一緒にいる喜びを共有できる「魅力ある人間になる」ということを目指して日々努力しております。


組織の構成員が魅力ある人間になるために、仕事を通じて人間的に成長することを重視しています。組織のトップとして自分自身を、明るくて大らかで人に好かれる魅力ある人間として成長させていくことはもちろんなのですが、組織的に成長できるよう、人事評価制度を利用して、個人の成長を下支えできるようなシステムを導入しています。制度は、仕事の成果にウエイトをおくのではなく、個人の行動にウエイトを置き、各個人が自ら「こんなことに挑戦したい」「こんなことを意識して仕事に取り組みたい」という方向から具体的な目標設定し、それを評価するようにしています。

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

もともと大学院を卒業したら、安定した公務員がいいかなと思ってたのですが、学生時代に日本に留学する外国人の方々と接する機会があって、彼らが普通に「将来は社長になりたい」というのに「ハッと」しました。それがきっかけで、大学院を修了して民間企業で働いているときも、頭の中にはずっと経営者になるという夢を持っていました。
その後結婚することになる付き合っていた彼女が台湾人であり、当時私自身も若かったというもあったので、思い切って台湾に移住したわけですが、妻が非常にいい日本語教師であったなど経営資源があったことと、周りをみてこれならやっていけるかもと思ったことからこの仕事をはじめました。

「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?

経営という仕事をしていますので、顧客を増やすという成果が出ないと、内部の人間も外部の方々も、誰も相手をしてくれません。ギリギリの状態になりながらも、頭をひねり、気合で何かを生み出しながら、組織を動かし成果を上げていくということは、誰もが経験できることではないので、人生において本当に貴重な機会をいただいていると思います。そんな中で、内部の人間からうちで働いてよかったと言ってもらえたり、外部の方々から立派にやってるねと言ってもらえることがあると、やっていてよかったなあと思います。

今後の目標を教えてください。

世の中のトレンドについていける組織に変えていきたいと思います。IoTであったり、AIであったり、教育業界のマーケットの環境も大きく変化しだしています。そのような変化の中で、継続的に顧客に価値を提供できるよう、イノベーティブな組織にしていくことが当面の目標です。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

経営の仕事が一般の仕事と一番大きく違うところは、先にお金が出ていき、入りは後になるということかと思います。あと一般の従業員は、経営状態を売上ベースで感じているところを、経営者は利益ベースで感じていることかと思います。数パーセントの売上減少はうん十パーセントの利益減少であり、従業員と経営者では全く危機感が違います。そういった原則を理解して覚悟の上で独立されるべきだとは思いますが、結局最後は「健康な心身」と「気合」だけ!ということをお伝えしたいですね。それさえあれば、なんとかなります!(笑)

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