スペシャル取材

女川町の復興を通して、日本の社会課題解決を目指す 特定非営利活動法人アスヘノキボウ代表 小松洋介

精神・考え方

仙台市出身、36歳。
大学卒業後、(株)リクルートに入社。東日本大震災から半年後の2011年9月に(株)リクルートを退職。
地元である、宮城に戻り、宮城県女川町で復興まちづくりに関わる。
2013年4月に特定非営利活動法人アスヘノキボウを設立、代表理事。
「女川町の復興を通して、日本の社会課題解決を目指すことを」を理念とおき、創業支援、予防医療事業など様々な事業を女川町で行なっている。 

「人口減少」、「少子化」、「高齢化」、「医療福祉」。女川という小さな場所で始める社会課題解決に関する取り組みが、日本の社会課題に貢献すると信じて活動しています。

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

私の場合は仕事をやる理由は社会的意義の高い仕事だからです。

女川町の復興まちづくりは、ハードだけではなく、将来を見据えた社会の仕組みづくりであるソフトも含まれています。このソフトづくりを考える上でテーマとして出るものは「人口減少」、「少子化」、「高齢化」、「医療福祉」など、女川の課題ではありますが、広く見れば日本の課題です。

つまり女川の復興が、日本の社会課題解決につながるということです。

僕は女川という小さな場所で始める社会課題解決に関する取り組みが、日本の社会課題に貢献すると信じて活動しています。

信条にそって、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?

私たちは、まずは女川町の社会課題を見出し、分析します。

そして、その社会課題が女川だけではなく、日本に広がるということが見出すことができるようであれば、計画を描き、行政等の関係者に提案をします。
そして、関係者とともに事業内容を詰め、社会課題解決を目指す事業化を行うようにしています。

その中で、主に二つ取り組んでいることがあります。

一つは予防医療の事業です。
日本では社会保障費の問題が昨今大きなテーマとして議論されていますが、女川町も健康状態が悪く一人当たりの医療費が増えている状況でした。社会保障の問題は女川だけではなく、日本の問題でもあると感じ、女川町内の健康に関するデータを集め、分析し、「予防医療」の取り組みを行政に提案をし、さらにロート製薬様にもご提案し、現在、女川町、ロート製薬、弊社の三者で町民の予防医療の事業を様々行っています。

二つ目は、活動人口創出に関する事業です。
活動人口とは、女川町民であるか否かにかかわらず、女川という町をビジネスや趣味等で使う人たちの総称です。なぜ、活動人口を増やす必要があるのか?それは、女川町の人口減少率は日本で1位または2位と言われており、人口減少しても町を維持していくために必要なものだからです。

女川から一歩引いて、日本全体で見てみると、これからものすごいスピードで減少していく予測が立っています。この状況をみると、日本が人口減少していく中で女川町が人口を増やすことは簡単ではない。したがって、移住定住を目指すよりも、まずは女川という町を使い活動をする人を増やし、町の経済や人の動きが生まれることを目的とした活動人口を増やし、その先に移住などが生まれるということが自然な流れと考え、現在、事業を行っています。

具体的には創業支援、お試し移住(5−30日、女川に無料で滞在できる仕組み)、フリーランスのリモートワーク促進などを行っています。それぞれの取り組みですが、「女川で企業や移住をしなければならない」というルールはなく、目的はあくまで活動人口ですので、自分なりの関わり方で参加できるようにしています。

女川の社会課題は、日本の社会課題であり、この震災復興は間違いなく日本の社会課題解決に貢献する

はじめたきっかけを教えてください。また、このお仕事を続けていて良かったと思うのはどういった時でしょうか?

リクルート在職中に東日本大震災が起こり、地元をなんとかしたいという思いがありました。

そして女川町と出会い、まちづくりに関わらせて頂いたときに、「女川の社会課題は、日本の社会課題であり、この復興は間違いなく日本の社会課題解決に貢献する」と感じたからです。それから起業し、事業を行っています。

やっていてよかったと思うことは、女川の方々と取り組んだことが形になっていくこと、そして「やってよかったね」という話が生まれることです。それ以外はまだありません。まだ、何も成し遂げていないですし、これからという気持ちです。

今後の目標を教えてください。

ブレずに「女川の社会課題解決から、日本の社会課題解決を実現する」をやり続けることです。常に挑戦して行きたいと思っています。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

僕が起業するときに「起業したくて起業した」というわけではなく、自分が取り組みたいテーマが我が事化したときに、自然な感じで起業しました。

自分の好きなこと、取り組みたいテーマがあったとき、「我がことにできるか」深めてみると良いと思います。

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