スペシャル取材

ウェブメディアを通して人々の新しい感性を刺激する存在でありたい  株式会社スマートメディア代表取締役 成井五久実

narui-160 テクノロジ

株式会社スマートメディア代表取締役。起業家。
1987年福島県生まれ。東京女子大学卒。起業家の両親のもとに育ち、その影響を受ける。
2010年新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社、デジタル広告営業を経験。
2013年トレンダーズ株式会社に転職、100社以上のPR・女性マーケティングを担当する。
2016年3月より株式会社JIONを設立。情報サイト運営、広告代理店業、PRコンサルティングを行う。
2018年ベクトルにJIONを売却。その後も社長を続け、ベクトルが買収したメディア企業3社とともに新会社「スマートメディア」を設立し、代表取締役に就任。
独自の視点で世の中を切取ることに面白さを感じ、人々の感性を刺激することを意識したメディア事業を運営。

「アップデートメディア」「アップデートヒューマン」。ウェブメディアを通して人々の新しい感性を刺激する存在でありたい。

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

私は、28歳で起業し、女性目線の男性向けメディアを運営する株式会社JIONを設立しました。その会社「JION」を1年でM&Aし、3億円で事業売却、「JION」の買収先である株式会社ベクトルグループ傘下の株式会社スマートメディアで代表取締役をしています。

スマートメディアは、メディア事業を展開している会社です。「ラグジュアリーマガジンOPENERS」、「笑うメディアクレージー」など10個のウェブメディアを運営しています。暇つぶしのメディアだったり、週末旅行に行くところが決まったり、何を買うか決めたりといった、人々の生活をより豊かにするようなライフスタイル情報を配信しているメディアです。月間1億5,000万PV(ページビュー)あり、これを基盤としたメディアビジネスが会社の本業になります。堅実な(利益がしっかり出る)事業が大事だとおもっていますので、メディアでの広告収益を事業の柱にしています。

最近、新規事業も展開しておりまして、女性のファッションメディア「LAILA(ライラ)」の立ち上げとLAILAオリジナルブランド開発です。ちなみに今日着ている服もライラオリジナルです。

わたしたちのビジョンや信条なのですが、この言葉に集約しています。
「アップデートメディア」「アップデートヒューマン」。

正しい知識や情報を届ける存在から、新しい感性を刺激していく存在へ。
私たちはメディアの役割をアップデートし、人間をアップデートしていくという世界観を追求していく存在でありたい。と思っています。

もう少し、具体的にどういうことかといいますと、現代社会において、ウェブメディアで情報収集している人が大半を占めていますし、今までは、ウェブメディアは正しい情報を伝える存在でした。しかし、AIやロボットの時代を前にウェブメディアは人間のあり方とともに変わろうとしています。

例えば、週末どこに旅行に行こうかなとふと思ったとします。その際、ありきたりなホテルの所在地、情報を知りたいわけではないですよね。そんな時、何気なくサイトを見ていたら、箱根にbarを基調としたホテルを見つけます。え、斬新だな、そのbarはどんな感じなんだろう、何か気になるし泊まってみたいと心ひきつけられ、じゃあそのbarを楽しむために箱根のホテルに泊まろうと予約する。
ウェブメディアはそんな「感情の揺さぶり」を求められる時代に変わりつつあります。

今後は、ウェブメディアが人々の感性を刺激し、生活が潤ったり、感性がたかまるきっかけをつくる存在になると思っています。

事業は利益を最重視し、日々目標達成をめがけて、コツコツを施策を積み上げていくことを大事にしています

その信条のために、具体的にどのようなことをされているのですか?

最近、オンライン限定で実店舗を持たないファッションブランドが増えました。そのため、ファッションブランドが膨大にあり過ぎて、どんなお店があるのかもわかりにくいし、どこの洋服がかわいいのがわからないという人も増えています。それをキュレーションするメディアがおもしろいだろうなと思ってやってみたくなりました。

現在、社内で女性ファッション編集部を編成して、ネットショップだけで展開しているブランドに限定し、LAILAで洋服を取り寄せて、コーディネートをつくって、それをサイトにアップしていくといく試みを始めました。
全部取り卸しでやっていて、韓国やLAに買い付け、撮影現場から、モデルのキャスティング、オリジナルブランドの開発と、何から何までLAILAでやっています。

新規事業は、まずはミニマムにどんどん事業を起こしていっています。その事業が思ったほど利益があがらなければ、もう一回戦略を考え直す。それでも利益があがらなければきっぱりやめる。利益があがるのなら続けるという繰り返し。とにかく手数を増やすことを意識しています。
新規事業や施策をやる、やらない(やめる)の判断においても、基本はやはり利益をしっかり見て、堅実に積み上げていく、広げていくことを重要視しています。あまりに不確実なものより、利益を中心に考えて施策アクションを日々積み上げていくことを大事にしています。

経営者の家庭で育つ。大きなきっかけは、父親の会社の倒産を支えた母の言動と大学時代の起業サークル活動体験

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

「起業するきっかけ」は2つあります。

1つ目は、家庭環境です。両親が起業家(経営者)の家庭に生まれて、中2の時に父の会社が倒産しました。その際、母親が事業主としてカウンセリング事業を開業し、借金の肩代わりの返済をしました。それを見て育ったのですが、特に母の口癖の「努力はかならず報われる」という言葉。まわりまわって必ず自分においてよいことをもたらすから、努力をすることは大事なんだ、努力していけば大丈夫だというなにかしらの観念ができたこと。そして、「何かを得るためには、対価が必要」ということ。何か欲しいものがあれば、テストの成績が何位までにはいることとか。そういう会話がよくなされていたこと。事業をしていくプロセスやその達成へのコミットなどは、こういう環境でおのずと学んできたのではないかと思います。

2つ目は、1つ目の流れで、大学生時代に起業サークルに入り、その活動事業の体験から、自分も起業したいと強く思うようになりました。この時に「CLOVER」というフリーペーパーを発行し、女子大生が作る、女子大生のための雑誌で、情報が多い時代に自分の好き勝手に世界を切取れて、発信して、読者におもしろがってもらって、それでお金が稼げるって、メディアってすごいいいビジネスだと経験したこと。

そして、起業した時期にキュレーションメディアのバブルが起きていて、参入障壁も低く、自分の強みを生かしやすく、成功角度の高いビジネスだったことも理由のひとつです。

自らの経験を伝えることで、女性の可能性と職業選択肢を広げる役割を担いたい

今後の目標を教えてください。

私は、目標を設定し毎日コツコツ積み上げていく「不可能を可能にする人生」にずっと挑戦してきましたし、これからも挑戦し続けていきたいと思います。私が出した結果を、「成井さんだからできたんでしょ」ではなく、私もやりたいと思っている人にさらなる影響を与える生き方をしていきたいですね。また、私の経験をより多くの人に伝えていき、一人でも多くの女性の職業選択肢を広げる役割を担っていきたいですね。

そのために、講演する機会を積極的に増やしています。ありがたいことに本を出版してから講演の話も多くいただいています。
先日は、母校の中学校で講演をしました。生まれ故郷の福島の中学校出身にこんな人がいたんだ。私にもできるかもしれない、やってみたいと思ってもらえたらなと考えています。

女性活躍といえば、最近、ファッションメディアでファッションブランドの立ち上げに加え、循環型ジュエリー事業の立ち上げを行っています。循環型ジュエリー事業とは、リユースデパートのと協業して、買い取られた金や石を使って、現代デザインらしいアクセサリーにリメイクして販売するという事業です。

ファッションとリメイクジュエリーの新しい事業を任せているプロジェクトリーダーは、業務委託の女性社員です。なぜ業務委託の社員を抜擢したか、それは、彼女たちのほうがファッションに精通していると思ったし、ジュエリーに対して詳しいという力を持っていると思ったからです。私は、業正社員と業務委託の垣根なくプロジェクトにアサインし、その時に最適だと思った人を雇うようにしています。
近年、フリーランス、副業の女性が増えてきています。この抜擢も女性の活躍の場の提供への貢献になっていると思うので続けていきたいと考えています。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

自分にしかできない仕事を見つけたい。自分にしかできない価値で社会に貢献したいのなら、自分に今できるスキルの切り売り(お金になるもの)から始めてみて、自分の価値をだんだん上げていくというのがいいと思います。

まずは、自分にできることでお金にしてみて、きっかけをつくってみてください。
例えば自分が広報なら、プレスリリースを友だちのスタートアップで書いて対価をいただく。自分のできることに対して対価を払われるということがその好きなことを仕事にする第一歩です。
まずは、副業からでもいいから小さく自分のスキルを切り売りしてお金にしていく経験をしてみたらいいと思います。

今後、好きなことを仕事にするために必要なのは、今企業に属していたとしても、フリーランスでも、副業でも、自分は何ができるのかということをしっかりと把握して、それをうまくPRできる力です。

InstagramでもFacebookでも自分のブログでも発信媒体は何でも構いません。自分の仕事事例、できること、好きなことをどんどん発信して、この人に任せたらうまくやってくれるかもしれないという予感や期待を他の経営者ににおわせることができたら、もっとうまく仕事がインバウンドでくるようになるのではないかなと思います。

自分にしかできない仕事は何かと追求してやっていってほしいですね。
相互の努力によっていろんなプロジェクトが生まれるから、企業の視点、個人の視点両方で頑張っていったらいいのかなと思っています。

   

あなたが主役であり

あなたがサポーターである

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