資産運用を一般化し民主化していく ファンズ株式会社 代表取締役 藤田雄一郎 | 「なりたい・したい」を「できる」に変える 次世代リーダーズのための :ゆめかなう

資産運用を一般化し民主化していく ファンズ株式会社 代表取締役 藤田雄一郎

プロフィール

早稲田大学商学部卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社。
2007年にWEB構築、マーケティング支援事業を行う企業を創業し、2012年に上場企業に売却。2013年に大手融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サービスを立上げ、2016年11月に株式会社クラウドポート(現ファンズ株式会社)を創業。

個人が企業に対して間接的に融資する商品の提供

どのような事業内容を展開されていますか?

Funds(ファンズ)という資産運用サービスを行っています。
個人の方が1円から、上場企業などの優良企業に間接的にお金を貸して、利回りを得ることができるサービスです。

資産運用というと、株や投資信託というのが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。株は投資先の事業がうまくいって、株価が上がれば大きく儲けられる可能性もあるし、逆に業績が悪くなったら大きく損失を被る可能性もあるなど価格の変動がすごくある。それがおもしろみでもあり、難しさでもあります。

一方で我々が扱っている商品は、企業への貸付、融資に対して投資するものです。融資なので、基本的にはお金が返ってくることが前提のため、会社が倒産しない限りは投資した元本と予定された利回りを得ることができます。株のように大きく儲けることはできないのですが、投より安定的に資産運用ができるのが特徴です

利用者層は30代、40代のビジネスマン、年収600万円前後の方が多いですね。特に資産運用に長けている人ではなく、サラリーマンの方がスマートフォンを使って、Fundsが提供している様々なファンドに投資をしています。

Fundsは資産運用を身近にするサービスだと思います。資産運用というと、どうしても富裕層の方や金融のリテラシーがある人のものと思われがちですが、割と普通にみんなが自分事としてとらえないといけないもの。Fundsは、スマートフォンで簡単に口座開設ができるなど非常に敷居が低いので、まず資産運用の最初の一歩としてするのに適したサービスです。少額からできるので、ぜひ1度体験して頂けると嬉しいなと思います。
Fundsと検索してみてください。

今後必ず必要となる資産運用を一般化して民主化していく

お仕事をする上での信条は何ですか?

資産運用を本当に自分事として考えないといけない時代です。日本において資産運用を始めている人が少ないという状況は本来もう少し危機的状況として認識されるべきなのです。

そういう啓蒙も含めてより良い商品を提供していく必要があると考えています。ただ、啓蒙する際にソリューションがないと結局言いっぱなしで終わりになるので、その受け皿となるような商品、サービスを我々が作っていくことで、今後必ず必要となる資産運用を一般化して民主化していく、これが使命だと思っています。

例えば、最近話題の老後資金2000万円問題。これは昨日今日に始まった話ではなく、昔から言われていたことですよね。
老後資金の中心になるはずの年金は積み立て型ではなく賦課方式です。つまり、私達現役世代が収めた年金が今の高齢者の年金として支給される仕組みです。今後少子高齢化が進み、その比率がどんどん変わっていけば、当然年金制度を維持するのも難しくなるのは明白です。

しかし、いざ資産運用を始めようと思っても選択肢は非常に少ない。株式投資、FX。仮想通貨と世の中に存在している金融商品は、価格変動性のあるものばかりです。そのマーケットには百戦錬磨のプロがおり、その中に初心者が同じように放り込まれても圧倒的に不利です。資産運用を始めようと考えている人は躊躇してしまいますよね。

今後は今の年金制度に頼ることなく自助努力をしていかないといけない日本のために、資産運用マーケットに選択肢を作っていく必要があり、我々が提供しているFundsはその選択肢の大きな一つになれる可能性があると思っています。

Fundsの投資対象はそれなりに信頼感がある企業ですし、商品性を見ても相場があるわけではないので、基本はほったらかしでいい。経験者と初心者の運用成績の差もあまり開かない。一番最初に資産運用をするにはすごく適したものです。資産運用を身近で当たり前のものにしていく第一歩になれると考えています。

1度目の起業で痛感したマーケット選定の重要性

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

起業には成功するファクターというのが幾つかあります。
誰がやるか、何をやるか、どのようにやるかといろいろありますが、その中で一番重要な要素は何をやるかだと思っています。

1回目の起業では特に戦略もなく、Web受託の仕事を6年間した中で、マーケットの選定というのをすごく緻密にやりたい、戦略的にやりたいと強く思うようになりました。自分のネットワークを駆使したり、ネットの記事や本を読んだりと研究する中ですごくペインの強いカテゴリーに資産運用があると考えたのです。

資産運用は非常に大きな社会課題なのに、そこに対して適切なソリューションを提供できている企業があまり見当たらなかった。とはいえマーケットとしてはすごく大きいし、これから絶対みんながきちんと考えていかないといけない。そんな状況なのに、芯を持って戦っているスタートアップはあまり存在しない。これは私のチャレンジする、人生をかけて挑戦するに値するぐらいビッグテーマだなと。

そのビッグテーマを解決することができれば、多くの人の人生を変えたり、社会に大きなインパクトを与えることができる。それが自分の人生をかけて取り組むに足りる内容だと思いクラウドポートを創業しました。

単独プレーではなく、人を巻き込む力

起業や経営者に必要なものは何だと思われますか?

巻き込み力ですね。起業した後には、多くのいろんな人やものを巻き込んで事業の中心となる部分を作っていき、どんどん拡大して事業を成長させていくことがスタートアップでは特に必要です。

ただし、一人で大きなことを成すのは無理だと思うんです。
そうすると、様々な方の協力を得たり、一緒に同じ方向に向かって働いていくメンバーを募っていく必要があります。
例えば優秀なメンバーの採用はもちろん、ベンチャーキャピタルや事業会社に出資していただく、提携先を見つけてくる、お客さんに自分たちの仲間になってもらうなどです。

様々な人たちに自分たちの事業に共感してもらい、協力をしてもらうことができるかどうかは一つ重要なポイントかなと思います。

今後の目標と最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

中長期、長期の2つの目標があります。

中長期的な目標は、Fundsを国民的サービスにすること。
資産運用領域だと、まだ日本にはみんなが知っていてみんなが使っているサービスがない。例えばLINEやメルカリは当たり前のようにスマートフォンのアプリとして入っています。Fundsもみんなが当たり前に使うサービスにしたい。

最初の資産運用としてFundsを利用し、実際にお金がお金を生むという経験を積んでもらいたい。それをきっかけに株、投資信託、FXなど他の金融商品に羽ばたいてもらってもいいし、もちろんそのままFundsを継続してもらってもよし。Fundsが資産運用の一つのきっかけとなり、貯蓄から投資への流れを促進できればと考えています。

長期的な目標は、経済の活性化、お金の円滑化を実現すること。
日本は預金残高が900兆円あるといわれています。そのお金を動かすことでさらに経済の活性化、お金の円滑化を実現したいと考えます。
日本人のお金を集めて、これから成長する新興国などに流していく。そうするとその新興国の成長にも貢献できますし、日本の個人の資産も増えていく。グローバルで見ると非常に合理的な仕組みですよね。それを実現させることが目標です。

プライベートでは、子どもとの時間を大切にしたいと思っています。
完全に個人と会社が一体化しているので、プライベートは正直あまり区別できない状況です。会社を成長させることはとても大切ですが、そのために家族と触れ合う期間が短くなるのも寂しいので、子どもとの時間は必ず確保するようにしています。

例えば、子どもの送迎は僕の担当ですし、妻が働いている土日は子どもと過ごします。
2歳とまだまだ小さいのですが、最近やっとコミュニケーションがとれるようになってきたので、随分楽になってきた。一度しかない子どもとの時間を大切にしたいと思っています。



昔と比べると随分起業しやすくなったと思います。いろんなツールも充実していますし、オフィスもシェアオフィスみたいなものができたり、資金調達環境も良くなりました。
アイデアにはほとんど価値がないとよく言われています。今の時代、アイデアなんて幾らでもころがっているので、それを実行できるかどうかが重要。アイデアがあり、起業したいけど迷っている人は、まず一歩踏み出して起業してみたらどうでしょう。

起業してうまくいかなかったとしてもリスクはほとんどなく、むしろPRするとしたらプラスに働くことのほうが多くなってきていると思います。起業したというそのチャレンジが転職する時にプラス評価をされたり、起業によってできた人脈で次のチャンスが広がったりと、起業したことで得られた経験というのが自分の中に蓄積されるはずです。

私は、人生の失敗はチャレンジをあきらめることだと考えています。うまくいかなかったとしてもあきらめずに継続していればいい。ダメな状況だとしてもそれを続ける、ちょっと工夫して変えてみたらいい。心が折れた瞬間にあきらめてしまい、その結果死ぬ直前で後悔するのが失敗じゃないかな。あきらめないかぎりは失敗ではないと思いますよ。

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