スペシャル取材

金融教育を義務教育化し、金融に対して自分で意思決定できる世の中をつくる 株式会社bookee(ブーキー) 代表取締役社長 児玉隆洋

マーケティング

大学卒業後、2007年株式会社サイバーエージェントに入社。
Amebaブログ事業部長、AmebaTV広告開発局長を歴任。
2018年、自らの経験から網羅的かつ中立的なファイナンシャルリテラシーの必要性を強く感じ、株式会社bookee (ブーキー) を設立。代表取締役社長に就任。

「3ヶ月でわたしはお金に強くなる」お金のパーソナルトレーニングサービス

どのような事業内容を展開されていますか?

お金のパーソナルトレーニングサービスを提供しています。
「3ヶ月でわたしはお金に強くなる」をコンセプトに、専属のパーソナルコンサルタントが資産管理、運用等の金融学習をマンツーマンでサポートし、収入や家族構成、ライフステージなどによって異なる様々なお金の問題に、徹底的に寄り添ったサービスとなっています。
中立性を軸としているため、金融商品の販売、投資助言は一切おこなっておりません。あくまで金融学習をサポートするサービスなのです。
今までにない、パーソナルトレーニング型、かつカジュアルなスタイルで、ミレニアル世代の女性へ金融教育学習を提供しています。
今は女性限定ですが、男性向け、子ども向け、シニア向けにも展開の幅を広げていく予定です。

お金のパーソナルトレーニングサービスを国民的なサービスにして、世の中に金融教育の流れを強くし、義務教育に入れることを目標としています。

これからのお金の不安に終止符を打つ

お仕事をする上での信条は何ですか?

「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供し、正しいファイナンシャルリテラシーの身につくbookeeを展開しています。
今の日本は、学校で金融の扱い方を教えてはくれません。
親や会社の上司からは、せいぜい将来のために貯金をしましょうと教えられる程度ではないでしょうか。

昔だったら、十分な貯金さえあれば困らなかったかもしれません。しかし、人生100年時代と言われているこのご時世、お金の取り扱いをしっかり身に付け、自分自身で判断していかないといけない時代になってきています。
自分が描く豊かな人生にとって正しい金融との付き合い方を判断できるかどうか。人に頼るのではなく、自分で判断できるというのが非常に大事なのです。

例えば、家計管理。
将来の資産形成を考えた際、月々幾ら貯金するのがベストか。また、貯金だけでなく今すぐに
投資をしたほうがいいのか、5年後から始めたほうがいいのか、一生しないほうがいいのかを自分自身で判断できるかどうか。
投資商品であれば、投資信託を買ったほうがいいのか、株式を買ったほうがいいのか、もしく
は不動産投資を始めたほうがいいのかというのを自分自身で判断できるかどうか。

金融について自分で判断できる知識をしっかり手に入れるためには、当たり前に金融教育が提供される世の中にしなければいけません。
そのためには、金融教育を義務教育に入れることが必須です。

全ての人が金融に対して正しい判断ができる教育を受けられる世の中にすることが私の考えるゴールであり、それは実現可能だと考えます。

資産形成を描けない迷路に入ってしまった経験がきっかけ

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

会社員時代、稼いだ分だけ飲み会などでお金を使うし、貯金もほとんどできていませんでした。

いざ、自分が人生のターニングポイントを迎えた際、保険、住宅ローン、資産運用、投資、全く詳しくなく、知識がないがために将来の資産形成が描けない迷路に入ってしまったのです。

困った私は、1 年かけて膨大なデータをエクセルシートに作成し、シュミレーションをしました。ファイナンシャルプランナーや保険会社の方約100名近くもの専門家にそのシュミレーションをレビューしてもらったのです。

その経験のおかげで私は金融に詳しくなりました。それ以来、会社の同期に資産形成について相談されるようになったのです。個別に相談に乗り、アドバイスをしていく中でピンときました。
これは世の中に大きなニーズがあると。

ファイナンス教育、金融教育は、日本人は他国に比べ遅れている。自分自身も金融知識がなく困った。自分のような人はきっとほかにもたくさんいると。
元々、サイバーエージェントの藤田晋社長の著書『渋谷ではたらく社長の告白』を読んで、藤田さんみたいな社会に影響を与えるような経営者になりたい、そんな会社を作りたいという思いからサイバーエージェントに入社しました。いつかは起業したいと思っていましたが、なか
なかこれだと思えるドメインに出会えず11年が過ぎていました。

11年かけて出会ったドメインが金融教育でした。金融教育は世の中のマーケットが広がっている波を感じる。これなら社会性もあるし、収益性も高い、継続性がある。これしかないと思ったのです。

得意だと思っていたマーケティングが全く通用しなかった

起業で苦労したことはどんなことでしょうか?

成功している人が言っている言葉で、「成功するには成功するまでやり続ける事」という言葉があります。まさにその言葉を実感したエピソードです。
最初は、立ち上げが全く思うようにうまくいきませんでした。

立ち上げ当初、月の売上が100万円いくかいかないかは当たり前。月の人件費や店舗含め、ランニングコストが売り上げの10倍近くかかっていたので赤字続きでした。資本金が底をつきそうな状況にまできていました。
前職のサイバーエージェント社では、アメーバTVの広告局長やアメーバブログの事業部長をやっていたのでマーケティングが得意だと思っていました。しかし現実は、全然Web集客もできないし、サイトを見てもらっても店舗に足を運んでもらえない。
自分の経験が全く全然通用しないと痛感しました。

このままではキャッシュが尽きそうだったので、一刻も早く軌道修正が必要でした。
そのため、私が自分でWe bページのデザイン改修、サイトのプログラミングを実施、1 日3 本ページを作成する作業を約3ケ月ぐらい行いました。
毎日デザインとプログラミングの作業を朝までかかって行う。デザインもIllustratorやPhotoshop なんて使えないので、キーノートで文字を作り、写真を貼り、切り貼りして無理やりWebページを作るといった泥臭い作業をひたすら行っていました。
ちょうど100ページ目のトライアルで、集客効果のあるマーケティングが確立し、ようやく事業が軌道に乗り始めた。一番最初に出したページと100本目に出したページでは申込数が100倍以上違うという結果にもなりました。
bookeeは、開放的で、若い人がスタイリッシュに勉強するという新しい文化を作ろうとしていましたが、「お金のパーソナルトレーニング」というサービスはどうしても何かあやしいという雰囲気が、世間にあることが分かっていました。
アメリカやイギリスだとお金の勉強は普通なのですが、日本ではお金の勉強をする文化もないですし、閉鎖的です。
特に、若い女性が持つお金の勉強というイメージは、年配男性が多く、金融商品を売られそうで怖い。そのイメージを払拭する必要があったのです。なかなかそれを、ダイレクトにウェブページの中で伝えるのが大変でした。

この苦労した経験もあり、bookeeというサービスでは、見えないところでは(地道なWebページ改善など)実務が大変堅実で泥臭く、そして、PRは若い女性にもご来店しやすい感じの原宿や表参道などの好立地や見栄えで、明るく華々しくという形にしておもてなしをしています。
やっぱり仕事って泥臭いものなので、その泥臭いことによって出た成果を華々しく外でPRする。そのことで新しい文化もできますし、頑張ったメンバーがそれを見てより活力が湧いてくる、そういう循環を作っています。

今後の目標と最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

中期、長期の目標があります。

中期的目標は、2023年に100店舗展開し、国民的なサービスにすること。
2023年にこだわったのは、サイバーエージェントのアメーバブログが成長し、国民的サービスになるまでにかかった期間と同期間だからです。一気に成長したアメーバブログと同じペースで展開していきたいと思っています。

長期的目標は、世界的企業、apple、Facebook、Googleなどの日本版の会社を作ること。世界に通用するメガベンチャーを日本から生み出していきたいと考えています。
人が会社の成長の原動力だと思っているので、弊社のビジョンに共感してもらえる人に集まってもらい、共に成長し活躍できるような会社にしていきたいですね。人材こそ、もっとも企業においては、宝だと思っています。


メッセージは2つあります。
1つ目は、自分が命をかけられるドメインに出会うまでは起業しないほうがいいということ。

私自身、起業するためにサイバーエージェントに入社しましたが、11年間これだと思えるドメインにずっと出会いませんでした。当時は、自身の成長速度も遅く、藤田社長にも、児玉は11 年たってやっとものになったなとコメントをいただきました(笑)。
今、起業してようやく少し芽が出てきたところですが、起業するのは人生がかかっている上に、本当に命をかけてすることだと思っています。自分が命をかけられるドメインに出会うまでは起業しないほうがいい。
ただ、出会ったらすぐ行動しましょう。そのための準備はしておいたほうがいいですね。

2つ目は、起業する際、一番重視すべきなのは人だということ。何をやるかも大事ですが、もっと大事なのは誰とやるか。
誰と一緒に起業するかを優先するほうが中長期で会社がうまくいくのではないかなと思います。

誰とやるかを重視するスタンスは、11年間勤めていたサイバーエージェントで学びました。 藤田さんがサイバーエージェントの経営方針に掲げてずっと実行しているのを目の当たりにし、本当に重要だと思ったので自分の会社でも取り入れています。
人を大事にする上で重要なのは、今いる社員に成長と活躍の場を提供すること。
社員を大事にして、社員の言葉や、活躍できる環境を外部にPRする。そうすると、採用の際、新規の応募がくるようになります。

今自分のチームに来てくれているコアの社員に対する成長と活躍の環境をどれだけ与えられるかというのが大事。ちなみに僕のリソースの半分ぐらいはそこで使っています。人だけは絶対に妥協しないほうがいいと思いますよ。

   

あなたが主役であり

あなたがサポーターである

共生の場

   

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