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【番外編】失敗しない起業のしかたとは?よくある失敗例とともにご紹介!<家庭との両立を目指すディレクターA編>個人事業主/フリーランス

2023/04/16

今回は「家庭と仕事の両立をしたい」と退職し、子育てしながら働くフリーランスのライターAさんの実体験から「失敗しない起業」についてご紹介していきます。家庭と両立したいという方はぜひ参考にしてみてください。

 

▶︎ ライターAさん(30代・女性)

IT系の企業を数社経験したあと、家庭と仕事の両立のために半年の準備期間を経てフリーランスになり、4年目。子育てと仕事に日々奔走中。

 

 

▶︎ Aさんのコメント

 

Aさん

産休・育休が歓迎されない会社だったので、後悔したくないと思い退職し、フリーランスになりました。今は企画やライターのマネジメントなどの上流工程を任せていただいていますが、低単価の仕事をがむしゃらに受けていたこともありました。

 

 

◆ お金まわりの失敗編

・低単価の仕事受けたことで、気持ちも落ち込み気味に

 

 

▶︎ Aさんの失敗談

 

Aさん

最初のうちは、実績がないからと単価を低めに設定していました。数をこなせば売上は増えたけど、時給で換算するたびに悲しくなり「私はこんなに価値がないんだろうか?」と落ち込む毎日でした。でも、これではだめだと自分のキャリアの棚卸しをして単価を見直しました。実績やスキルに基づき設定した単価で納得してくれるクライアントとお仕事するようになると、時給換算で当初の3倍に。さらに、気持ちよくお仕事できるようになったので「クライアントのために頑張ろう!」とやる気も湧いて、仕事をこなすだけでなく提案や意見も添えるようになりました。それを喜んでもらえてさらに単価が上がって…と好循環です。

 

 

▶︎ ゆめかなう編集部より

それは、一番自分がすりきれていってしまうことにつながってしまいますね。

 

価値を創造すること、つまり個人のもつ特性、特質、才能、スキル(個性)を生かしたお仕事をしようとしてみてほしいです。自分に一致した仕事をすること。つまり、自分が喜び、相手もそれをもって喜ぶようなお仕事ってどんなことかな?ということを一度考えてみてください。

 

ハートから湧き上がってくる気持ちを羅針盤にして。ご経験された、ご自分の気持ちを大事にされてみてください。応援しています。

 

・仕事をたくさん受けすぎてしまい、疲弊してしまった

 

▶︎ Aさんの失敗談

 

Aさん

どんどん依頼が舞い込んできたことは嬉しかったですが、仕事を受けすぎてオーバーワーク気味に。本来の目的「仕事と家庭の両立」がうまくいかなくなり、家族に「仕事をセーブしてほしい」と言われてしまいました。

 

 

 

▶︎ ゆめかなう編集部より

「一度断ってしまうと、次の依頼がなくなってしまうのでは」と、不安や恐怖などのネガティブな考えが頭をよぎって、本来の軸からずれたまま思考停止に…。お客さんからの依頼や仕事をたくさん受けすぎてしまうパターンです。そういう場合は、不当な値切りやサービスを過剰にしてしまったり、よくないスパイラルに陥りがち。

 

今までの会社員のように定時や残業の概念がない分、無理をすればいくらでも仕事ができてしまうフリーランスは、意識してリラックスできるモノやコトの時間や予算を取らなければ心身を崩してしまいます。

 

まずは、自分の軸にもどって、本当にやりたいこと、そのための時間はどのくらい必要なのか、どうやって進めるのがよいか、自分に静かに向きあってみる時間を意識してみてください。起床時やお風呂タイムの時にでもOKです。

 

大丈夫、みんな誰しもが通る道です。自分を信頼し、まずは十分愛してあげましょう。そうしたら、自然と家族との両立も進むと思います。

 

・契約書の内容をきちんと読んでおらず、契約解除が大変だった

 

 

▶︎ Aさんの失敗談

 

Aさん

事務アシスタントとして契約しましたが、毎朝モーニングコールを頼まれたり、ランチミーティングを強要されたりと、仕事以外の依頼が中心になってしまったので契約解除を申し出ましたが、クライアントは「後任が見つかるまで契約解除はできない、契約書にも書いてある」と拒否。確かに記載はありましたが、その契約書の効力もよくわからず…結局数ヶ月間契約解除できませんでした。

 

 

 

▶︎ ゆめかなう編集部より

この方の場合は、自分のサービスの「商品化」をしてみることをお勧めします。

 

「ここまででいくら。これをつけたらプラスいくら」といういわゆる「メニュー」づくりです。メニューを作る際には、一度自分で作ったあとに同じようなサービスを提供している他社などとメニューの内容と価格などを比較して、調整されてみるとよいと思います。

 

「なんでもやります」という形で動いていると、お客様に振り回され疲れが溜まるばかりの生活になってしまいます。

 

ぜひ、見直ししてみましょう。

 

なお、トラブルを未然に防ぐために契約書の内容は熟読しましょう!

 

 

 

◆ 「これはやってよかった!」こといろいろ

・税務署への相談

 

 

▶︎ Aさんの失敗談

 

Aさん

はじめは、記帳がまったくわからず、何度も税務署に帳簿を持ち込んで通い、いろいろ教えてもらっていました。本当にお世話になりました。

 

 

▶︎ ゆめかなう編集部より

記帳については、ほとんどのフリーランスや個人事業主がはじめにつまずく部分だと思います。

 

創業時から税理士に相談するのが理想的ですが、コスト面を考えるとなかなか難しいのが現実です。お金をかけずに記帳について相談できる場所をご紹介します。

 

① 税務署

「記帳指導担当」という職員がいるので、問い合わせて聞いてみましょう。税務署によっては、予約制で相談を受け付けているところもあります。

 

② 相談会

確定申告シーズンになると、税務署や商工会主導の相談会が開催されます。税理士に相談できるチャンスでもありますので利用してみましょう。

 

③ 記帳指導

税務署主催で税理士から記帳についての指導を無料を受けられる機会です。募集の時期や回数が限られていますので、こまめに情報をチェックしましょう。

 

 

・早めに自分の適性に気づき、職種を転換した

 

 

▶︎ Aさんの失敗談

 

Aさん

実は、退職してからしばらくはライターとして仕事を受けていましたが、いまいち向いていると感じられませんでした。そこで、会社員時代は秘書をしていたことから、誰かをサポートする仕事が向いているのではと思い、ディレクターにステップアップして、10〜20人のライターをマネジメントする立場になりました。毎日大変ですが、自分に向いているなと感じています。

 

 

▶︎ ゆめかなう編集部より

おめでとうございます。自分の軸にうまく戻せた感が伝わってきました。違和感を感じたら、その気持ちに蓋をせず、ご自身にしっかり向きあってよい選択をされたのではないでしょうか。

引き続き楽しんでください。キラキラ輝くあなた様をゆめかなうも応援しております。

 

 

◆ 最後にAさんから一言

 

フリーランス=自由で楽、というイメージがあるかもしれませんが、自由でもないし、ましてや楽でもありません。でも、私は仕事と同様に家庭を大事にしたいという気持ちがあったので、時間の融通がきくフリーランスになりました。ある程度のスキルや自己管理能力は必要だと思いますが、クライアントワークの中でしか身につかないこともあります。迷ったら飛び込んでみるのがおすすめです!

 

ただし、目的を見失わないでほしいです。私の場合は「仕事と家庭を両立したい」という目的があるので、働く中で会社に所属する方が目的を達成できると思えば、迷わず会社員になる選択をすると思います。自分らしく生活するための手段の一つとして、独立を考えてみることをおすすめします。

 

▼参考・出典

・日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/index.html

・総務省 https://www.soumu.go.jp/

・国税庁 https://www.nta.go.jp/index.htm

・厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/index.html

 

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