LINEスマホ決済、これからの戦略を模索
2018/12/23
LINEこれからの戦略は!?
フィンテックとAIを戦略事業に掲げる
国内ユーザー数が7,600万人(2018年10月現在)を超えるスマホアプリLINE。
SNS機能だけでなく、様々なサービスを手掛けています。
LINEは、主力の対話アプリの次をにらんだ成長投資で、LINE経済圏を広げようと考えており、特に金融とITを融合したフィンテック事業、AI(人工知能)を戦略事業に掲げています。
LINEアプリを立ち上げなくても読み取り端末にスマホをかざせば決済可能に
LINEのスマホ決済サービス「LINE Pay」。
LINE Payに登録すればチャージしたり、クレジットカードを登録して使うことができます。
LINE Payはクレジットカード会社大手JCBと提携。
LINEペイの口座にチャージしておけば、店頭にある端末にスマホをかざすだけで、LINEアプリを立ち上げなくても決済できるサービスを開始します。
また、国際的なセキュリティ認証を取得しています。
PCI DSSやISO/IEC 27001に準拠し、安全で信頼性の高いサービスを提供しており、安心してスマホ決済を利用できるようにしています。
<参考ページ>LINE Pay公式ブログホームページ
LINEの音声認識AI「クローバ」を展開
AI分野も戦略事業の一つ。
LINEの音声認識AI「クローバ」を活用し、トヨタ自動車の車種にAI「クローバ」が搭載されます。
AI「クローバ」の音声指示で、音楽の再生、LINEのメッセージの送受信などもできるようになります。
今後は7インチ画面がついたAIスピーカー「Clova Desk」も展開予定。
AIスピーカーにはカメラが搭載されており、ニュースやメッセージを画面で確認できるほか、誰が話しているのかを判別する画像認識も可能になるとのことです。
<参考ページ>スマートスピーカーホームページ
これからの戦略で次の一手を狙う
スマホアプリとして飛躍し続けているLINE。しかしスマホアプリも時代とともに変わりつつあり、次の一手を考える必要があります。
LINEはフィンテックとAIへの投資として2018年に計300億円を投じる予定なのだとか。
LINEの出澤剛社長は、「AIは、今までのインターネット以上に生活に密着し、溶け込むものだ。バーチャルアシスタントにとって重要な点は、音声を認識してAIと自然な会話をすることだけではない。さまざまなコンテンツの中から、いかにユーザーを満足させる回答をするか。そのためにはローカルの言語、文化、コンテンツ、サービスなどに寄り添うかが重要になる」と述べています。
また、「AIの精度は機械に学習させるデータの量と質で決定する。他社にはない大量の高品質なビックエータを構築しており、これを使うことでAIの能力を上げることができる」と強調しています。
LINEの圧倒的なユーザー数を強みに、多彩なデータを重ね合わせ、新たなサービスを生み出すエコシステム(生態系)を創り出していくとのことです。
AIスピーカー『LINE clover』
<参考>CNETチャンネルホームページ