【書評】これからの起業スタイルのひとつ『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る 』ゆうこす 幻冬舎
2020/05/20
はじめに
好きを仕事にしたい人、事業オーナーとして頑張っている人に向けておすすめの本をピックアップしました。
今回は、HKB48出身の元アイドルで、「モテクリエイター」という肩書で情報発信を行うゆうこすの著書『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』を紹介します。
ゆうこすはSNSで情報発信をうまく行い、自己プロデュースに成功しているスーパーインフルエンサーです。
自己ブランディングのためにSNSを駆使し、SNS総フォロワー数は150万人超え、そのうち約8割が女性なのだとか。
SNSでオススメのコスメを紹介すると即完売、彼女自身がプロデュースしたスキンケアブランドは入荷しても即完売の状態が続いています。
いまでこそスーパーインフルエンサーですが、HTK48脱退後はイベントを開催してもファンが3人しか集まらず、ニート生活を送っていた時期もあったのだとか。
この本では、ゆうこすがゼロからスーパーインフルエンサーになるまでどのようにSNSを使い倒したのか、その方法と具体例が惜しみなく紹介されています。
今回は、ネタバレにならない程度におすすめポイントを紹介します。
『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る 』3つのおすすめポイント
すべてゆうこすのリアルな経験である
ゼロから事業をスタートする方法が書いてある本は、著者がコンサルタントのものが多く、方法のみが書かれたものが多いと感じます。
この本は、ゆうこすのゼロからSNSを使って発信した体験談、特に失敗した話、失敗をどのように次に生かしたのかが詳細に書かれています。
特に印象的だったのが、失敗もすべてSNSで発信するというところ。失敗しない人間なんていないから、失敗をさらけだすことで人間味がでる。失敗を前向きに発信する、やり方次第ではポジティブな注目を得られるという発想、なかなかリアルな体験談だと思いました。
SNSを使って知名度を上げていく方法の説明が具体的
リアルな経験を盛り込んだ本であるため、ゆうこすがSNSを駆使して知名度を上げていった方法が詳細にかつ丁寧に書いてあります。
どのように自己ブランディングし、フォロワーを獲得し、共感してくれるコアなファンを増やしていったのか、どのようにSNSを仕事につなげていったのかの説明や方法が非常に具体的です。
文章だけでなく、実際に投稿したInstagramやtwitter画像を入れて説明しています。
ただ単に画像を入れているだけではありません。
この画像のこの部分の書き方が重要、この数字が重要、なぜ重要なのか、なぜこのような書き方をしているのかまで詳細に説明されています。
今までInstagramやtwitterを使ったことがない人でも、「これならSNSを始められるかも」と感じる書き方です。
また、読んだその日から実践できる内容になっているので、事業オーナーが情報発信の指南書として使えます。
SNSや仕事への向き合い方が本気である
見た目はかわいらしい女の子。しかし、実は3年も前から、今の自分をイメージしてSNSでコツコツブランディングして理想に自分に近づいたと著書で語っています。
理想の最終回に向けて目標を決め、その目標を達成するにはどうすればいいのかを計算しSNSを発信していると語っているゆうこす。
ゆうこすのSNS発信を見たら一目瞭然ですが、本当に一つ一つが細かく丁寧。
フォロワーがどんな情報をほしいのか、フォロワーが気になっていたり、困っていることは何か。
投稿一つにしてもどんな投稿だと共感してもらえシェアしてもらえるのかが緻密に考えられた投稿になっています。
事業オーナーやこれからオーナーになり情報発信を考えている人に読んでほしい
SNSの発信方法だけでなく、いかに自己プロデュースするのか、どうやって仕事を獲得していくのかまで書かれているので、事業オーナーやこれからオーナーになろうと考えている人は読んで損はないでしょう。
・好きを仕事にしたいけれど、何から始めていいかわからない
・ブログ等で情報発信をしているけれど、いまいち反応がない
そんな人にぜひ読んでもらいたい一冊です。
ゆめかなう編集局
さくらいあやこ