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【電子通貨時代到来】キャッシュレス決済は日本に浸透するのか?!

2021/06/26

 

デジタル通貨時代が到来しました。

クレジットカードやデビットカードはもちろん、最近ではPayPayやLINEPayなど新たな電子決済手段が流通しています。

 

みなさまは普段どの決済手段を使われますでしょうか。

 

私はコロナもあり多くの人が触れる現金を使用したくないのとお得なキャンペーンを様々な会社が展開しているので、最もお得な決済手段を探して使い分けています。

 

世界では決済手段の80%がキャッシュレス決済の国があったり、中国がデジタル通貨の導入を進めたりと世界は決済のキャッシュレス化に大きく向かっています。

 

そんななか、日本はどうでしょうか。日本におけるキャッシュレス決済の今後について今回は書いてみたいと思います。

 

キャッシュレス決済の現状

 

キャッシュレス決済とは、キャッシュ(=現金)がレス(=無い)という文字通り、現金を使用しない決済手段のことをいいます。

 

具体例をあげると、クレジットカードや電子マネー(プリペイドカード)、デビットカードやQRコード決済などがそれにあたります。

 

現在、日本でのキャッシュレス決済比率は約20%にとどまっています。

 

政府はキャッシュレス決済の割合を2025年度までに40%にあげ、将来的には世界の中でも高水準にあたる80%を目指していくと表明しています。

 

なぜ2025年を1つの基準にしているかというと2025年は大阪万博が予定されており、世界各地の人が日本に集まる時にキャッシュレス決済が普及している状態をつくることで万博後も含めたインバウンド消費の拡大も視野に入れているようです。

 

キャッシュレス決済の課題

日本ではなぜ、キャッシュレス決済の浸透が大きく進まないのでしょうか?

 

キャッシュレス決済のメリットとデメリットを整理してみたいと思います。

 

 

 

 

キャッシュレス決済のメリット

 

【消費者側】

 

①スピーディーな決済

キャッシュレス決済を利用したことがある方は感じられたことがあるかと思いますが、とにかく会計のスピードが速いです。

 

財布から小銭やお札を探してきて、おつりで小銭が多く出ないように1円玉を探したり、店員が渡してきたおつりが正しいかを確かめる必要もありません。

 

カードを差し込んだり、かざしたりするだけで会計が済んでしまいます。

 

私もあまりの便利さとコロナもあり、不特定多数の人が触る現金を使用したくないという思いで全く現金を使わなくなりました。

 

 

②現金がなくても支払える

みなさまも何度か経験があるのではないでしょうか。

 

財布を忘れた!財布にお金が入っていない!

でもケータイにSuicaがあったから支払いができた...なんてことが。

 

手持ちの現金がなくても支払いを済ませられることで、消費者にとっては銀行やATMへ行く手間を省くことができスムーズに買い物ができます。

 

お金をおろしに行ってる間に買う必要がないと思い直したり、面倒だから買うのをやめるという決断を減らせるという観点では経済の活性化にも寄与しているメリットだと思います。

 

 

③使用履歴が残る

キャッシュレス決済を使用すると知らない間に財布からお金が減っているなんてことが発生しません。

 

領収書などを貰わなくても端末等に使用履歴が確実に残るからです。

 

何にいくら使ったのかを週単位、月単位で管理できるのでキャッシュレス決済は支出コントロールにも適しています。

 

【事業者側】

 

④業務効率化

事業者(=店舗)側には会計に対応する時間を削減するメリットがあります。

会計に並ぶ必要もなくなるので会計でお客様を待たせる必要もなくなります。

 

 

⑤購買機会を掴みやすい

現金以外の決済手段があることで多くのお客様の購買機会を逃さず購買に繋げることができます。

 

現金を所持していないから、現金だったら小銭増えるし買うのやめようという人を減らすことができるということですね。

 

続いてデメリットを見てみましょう。

キャッシュレス決済のデメリット

 

【消費者側】

 

①個人情報流出の危険性

ときおり、ニュースでも流れるように管理が不十分だったり、ハッカーなどによる攻撃で住所や氏名などの個人情報の流出の可能性があります。

 

セキュリティは強化しても流出の可能性0%に限りなく近づけることはできても完全に0%になることはないのでその危険性の認識は必要になります。

 

私の友人でも個人情報の流出を恐れてキャッシュレス決済を利用しない人がいるので一定数不安に思っている人がいるようです。

 

 

②際限なく使用してしまう可能性(後払い型)

高額な買い物でも現金で支払わない場合に比べお金が出て行っているという感覚になりにくく、気付くとたくさんのお金を使用しているということになりかねません。

 

 

③携帯などが故障すると支払いができない

現金と同様ですが、クレジット決済ならクレジットカード、QRコード決済であれば携帯電話がなければ決済できません。

 

電源が切れたり、故障した場合も同様です。

 

【事業者側】

 

④利用手数料

キャッシュレス決済を導入することで事業者側は手数料を取られています。

 

この手数料が利益を圧迫するため、導入をためらう事業者もいるようです。

 

 

⑤現金化に時間を要する

キャッシュレス決済では売上があがってすぐには現金が手に入りません。

早い業者でも現金化に2,3日要するようで、財務状況次第では導入が難しい場面があるようです。

 

特に気になるデメリットは①の利用手数料です。

 

例えばキャッシュレス決済に対応するための端末を導入すると手数料として売上から3%取られるとしましょう。

(※キャッシュレス決済の手数料率はいずれの決済手段であっても3%台前半の占める割合が高い)

 

すると費用が増え、手数料分だけ利益も減ってしまうことになります。

 

キャッシュレス決済手段を拡充させることで消費者の購買行動が積極的になることを通じて売上の大幅な上昇が見込めないかぎり、事業者にとってはなかなか手を出しづらいのが現状なようです。

 

今後の展望

 

キャッシュレス決済が普及するためには事業者側に導入の必要性を感じてもらわなければ進みません。

 

事実、このままではキャッシュレス率の低いまま大阪万博を迎え、世界のキャッシュれる化の波から日本は取り残されてしまうでしょう。

 

経済産業省の報告によると、店舗でキャッシュレス決済を導入していない理由の1位が「顧客からの要望がない」、2位が「手数料が高い」となっています。

 

消費者がキャッシュレス決済を望み、キャッシュレス決済でなければ購買を控えるということになれば店舗はキャッシュレス決済を導入せざるを得なくなります。

 

そうなれば飛躍的にキャッシュレス決済比率は上昇し、政府が長期的な目標としている80%の実現も見えてきます。

 

そのためには消費者が決済手段としてキャッシュレス決済を優先して選ぶように、政府予算を用いてキャンペーンを展開するなど国主導でキャッシュレス決済の促進を行なっていく必要があります。

 

ゆめかなう編集部 佐々木

 

(参考:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/cashless/index.html)

 

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