知っていますか? 画期的な排泄予測システム
こんにちは。ゆめかなう編集部 ミドルエイジ・エビコです。
誰かに聞きたい、でも恥ずかしい。そんな心の奥底に秘めている悩みありませんか。
悩みと言ってもジャンルはいろいろですが、トイレ問題もその1つと言えます。
特に年齢を重ねてくると大半の方がトイレが近くなり、楽しい旅行の計画もトイレの心配が先に出たりしますね。
今回は、排泄のタイミングを「見える化」した画期的な排泄予測システム“D Free”について、高齢者介護に10年間携わってきた視点からやや熱にご紹介していきます。
(引用元:Amazon)
<製品について>
付属のシートで下腹部に“D Free”の端末を固定し、超音波で膀胱の膨らみを計測。
専用スマホアプリで排尿のタイミングをお知らせし、失禁を防ぐ役割を果たします。
(引用元:Amazon)
コードレスでかなりコンパクトなので、装着していても気づかれず。また、立ったり座ったり歩いたりしてもOKと行動制限がないのも魅力。
これまで介護用品の展示会などで私が見てきたものは「これ誰が使うの?使いこなせるの?」といったマシーン的なものが多かったのですが、これなら現場で使用するイメージがわきます。
“D Free”は、排泄の困りごとが多い高齢者施設などの法人だけでなく、個人に向けても販売されているので、外出時の不安を解消したい方やお子さんのトイレトレーニング目的などでも購入することができます。本購入する前に無料カウンセリングやお試しもあるので安心ですよ。
D Free公式サイト(外部リンク)
Amazonでも購入できます
<D Freeに込められた想い>
なんと!社長さん自身の便失禁がきっかけで開発されたそうです。「排泄のタイミングを事前にわかってさえいれば…」深い悲しみから10年を待たずにして、コンパクトで実用的な製品を開発したそのスピード感と技術力。
そして何よりも黒歴史のカミングアウトにとどまらず、プラスのエネルギーに変換、発信し、そこに人が集まり“D Free”が誕生しました。
最初は高齢者施設での使用は想定されていなかったのですが、需要を知ってからは施設に赴き24時間体制でモニタリングをしたそうです。
人間は1日5~8回はトイレに行きます。私自身も起床時、午前中、食事前、午後、寝る前と、だいたいそれぐらいの回数になります。
排泄のたびに、毎回オムツが濡れていたらどうでしょう?私は介護の研修でオムツを履いて失禁体験したことがあります。一回の失禁だけだと、ベタベタした嫌な感触はあまりありませんでしたが、ズシンとした重みは十分に感じました。
失敗するだけでも傷つくのに、さらにこれを数時間“ひきずった”まま歩いたり座ったりしていたら、気持ちのやり場がないですよね。
<D Freeと高齢者施設 期待できること>
失禁ゼロは難しくても、オムツが濡れた状態を少しでも減らすことは可能です。
- 必要な介助が適切なタイミングで行える。
→失禁が減り、トイレでの排尿が増える。おむつの使用が減り節約になる。建物の独特の臭いが改善される可能性も。
- 夜間転倒防止
→トイレに行くタイミングがわかるので、事前に声掛けし移動介助を行える。リスク回避で、スタッフの心理負担も軽減。
- 過去1ヶ月分の排尿時間の傾向を自動分析
→ミーティング時に活用。ケアプランの効果的な見直しが行える。
- 「見える化」で、トイレに行きたがらない利用者さんへの声掛けの助けになる。等
反面、肌が弱くかぶれやすかったり、尿をためることができない方だとデータがとりにくいこともあるようです。
また介助するスタッフ側の年齢も高くなってきておりIT化についていけない層も出てくるのでは?など、今後の課題もありますが、このような想いのつまった技術がどんどん出てきてほしいと思います。
“D Free”に限らず実際に使ってみると、想定外なことはたくさん出てきて、人間が相手なだけに場合によっては「想定外だらけ」になるかもしれません。
技術に頼るだけではなく、ITとの共存―現場の工夫ももちろん必要ですが、超がついた日本の高齢化社会とIT技術がどこまでシンクロするのか今後が楽しみです。
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